■韓国映画「スウィング・キッズ」 予告
2018年の韓国映画
“朝鮮戦争”という最も悲しい歴史と、“ダンス”という最も胸がときめく題材の異質な組み合わせにより、
社会思想の対立、戦争による傷、人種差別などのすべてをダンスを通じて乗り越え、
ひとつになっていく人々のストーリーを感動的に描く話題作。
原作は、ミュージカル「ロ・ギス」
朝鮮戦争のなか、巨済捕虜収容所で起こった捕虜同士の殺戮戦を元にしている。
主演は『神と共に』シリーズをはじめ演技派俳優としても大活躍を遂げるEXOのD.O.(ディオ:ド・ギョンス)。
その身体能力を生かし、タップダンスから北朝鮮の方言まで、約5ヶ月間に及ぶ猛特訓をこなし、
ダンスに魅了された朝鮮人民軍ロ・ギス役を見事に熱演した。
ここに世界最高峰のタップダンサーであり俳優のジャレッド・グライムスの出演が実現し、
捕虜で構成されたダンス集団のリーダーとなる米軍のジャクソン役を演じる。
生き別れになった妻を愛し捜すカン・ビョンサム役に「サイコだけど大丈夫」のオ・ジョンセ、
中国の軍人で栄養失調の実力派シャンパオ役に「七日の王妃」キム・ミノ、
家族の家計を担う無認可通訳士ヤン・パンネ役に「師任堂」のパク・ヘスが加わり、
寄せ集めメンバーが結成される。
韓国で社会現象を巻き起こし大ヒットした『サニー 永遠の仲間たち』のカン・ヒョンチョル監督による、
タップダンスと音楽を絶妙に融合させた感覚的な演出、
才能とエネルギー溢れる若手俳優たちのシナジー、
更にはジャズの名曲にのせた爆発的なパフォーマンスで
本国では公開わずか9日で観客動員100万人を記録した。
(Webより抜粋)
■韓国映画「スウィング・キッズ」
この映画も連休中に観たいと思っていました。
映画「明日へ」に続いて観ましたが、とにかく面白くて、お気に入りになりました。
初めて見たタップダンスに魅了され、生活音のすべてがリズムに聞こえて
いつでもどこでもステップを踏むシーンはコミカルでセンスがあって面白かったです。
パク・ヘスちゃんとデビッドボウイの曲『Modern Love』で軽快に踊ったシーンや
ド・ギョンスくんの見事なタップダンスをジャクソンとの最後のダンス対決まで
圧倒されてたっぷりと観ることができました。
ジャレッド・グライムスさんやギョンスくんだけでなく、メンバー全員のダンスも目を見張るばかりで、
ダンスシーンは面白くて何度もリピートして観てしまいました。
この映画は、カン監督が「朝鮮半島がなぜイデオロギーによって分断され
なぜ、未だに私たちは苦しんでいるのか?と考えたときに、巨済捕虜収容所
という題材に出合った」っと記事にありました。
さらに、「子供の頃から反共教育を受けて育ち、なぜ同じ民族なのに二つの国に分かれているのか?
憎み合っているのだろうか?という疑問を持っていた」
そして「突き詰めていくと必ず歴史を振り返り、戦争は最悪の外交だということ、
人が憎み合うことで得をする人がいること。自分たちはその犠牲になっているのだ」
と・・・。
この記事は韓国ならではのお国に事情がありますが、とても考えさせられました。
最後の公演でジャクソンが「ダンスのテーマは糞イデオロギーだ」と言います。
監督の想いが映画の各シーンに散りばめられていて、コミカルな中にも
黒人、白人、アメリカ人、北朝鮮人、韓国人、女性、子供と様々な人がいて
混沌としたその中で、タップダンスに魅了されたロ・ギスの気持ちが
ただ純粋にタップダンスを踊りたくて変化していくところは良かったです。
けれども、そんなダンスの公演の場さえも、政治的に利用されてしまうところが
とても悲しい映画でした。
■STORY
1951年。
朝鮮戦争当時、最大規模の巨済(コジェ)捕虜収容所。
捕虜たちとダンスチームを作ったらどうだ?
新しく赴任した所長は収容所の対外的なイメージメイキングのために、
戦争捕虜たちによるダンスチーム結成プロジェクトを計画する。
収容所で一番のトラブルメーカー ロ・ギス(D.O.:ド・ギョンス)、
4か国語も話せる無認可の通訳士 ヤン・パンネ(パク・ヘス)、
生き別れた妻を捜すために有名になることを望み、愛に生きる男 カン・ビョンサム(オ・ジョンセ)、
見た目からは想像できないダンスの実力を持った栄養失調の踊り手 シャオパン(キム・ミノ)、
そして彼らのリーダーであり元ブロードウェイのタップダンサー ジャクソン(ジャレット・グライムス)まで、
紆余曲折の末、一堂に会した彼らの名前はスウィング・キッズ!
それぞれ異なる事情を抱えてダンスを踊ることになり、デビュー公演が目前に迫っていた。
国籍、言葉、イデオロギー、ダンスの実力、全てがちぐはぐな寄せ集めダンスチームは前途多難でしかないが・・・。
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