韓国ドラマ「豚の王」

■韓国ドラマ「豚の王」　予告

2024年の韓国ドラマ
キム・ドンウク × キム・ソンギュ共演！
中学時代に壮絶ないじめを受けた男の記憶と現代の連続殺人事件が絡む戦慄の復讐サスペンス！

『新感染 ファイナル・エクスプレス』のヨン・サンホ監督の同名アニメーションが原作。
大人になり幸せに暮らしていたが、ある日をきっかけに変貌していくギョンミン。
ある現場にギョンミンから中学時代の同級生で現在は刑事となったジョンソクへ謎のメッセージが残され、
ギョンミンを追ううちにジョンソクも次第に中学時代の記憶が蘇り苦しみながらも、
殺人に手を染めるギョンミンを必死に止めようとする。



「客　ザ・ゲスト」「神と共に」のキム・ドンウクが中学時代に壮絶ないじめで
暴力を受け友人を亡くしトラウマを抱える主人公のファン・ギョンミンを演じる。
ギョンミンの同級生で刑事となったチョン・ジョンソクを演じるのは
「キングダム」「ある日　真実のベール」「犯罪都市」などの キム・ソンギュ。
（Webより抜粋）

 

■韓国ドラマ「豚の王」

キム・ドンウクさんはすごく久しぶりの鑑賞でしたが、この作品は良かったです。
いじめがテーマになっている作品では「ザ・グローリー」が話題となりましたが、
どちらも成長期に受けた壮絶ないじめが被害者の精神を病む中で怪物へと変貌し、
一方、加害者は過去をすっかり忘れ「いじめ」ていたことも「過去の良い想い出」として
幸せに生きている・・・、そのギャップが両者の作品に共通していました。

最初、このドラマのタイトル「豚の王」ってどういう意図なんだろう？
っと思って観始めたのですが、人間を親の職業で階級に分けて貧困層は「豚」だと・・・。
親の職業がきっかけとなっていじめられることは現実社会においてもよくありますが、
父親がキャバクラを営むファン・ギョンミンと母親が鮮魚を売り生計を立てているチョン・ジョンソクは
父親が医者のカン・ミンから壮絶ないじめを受けるのですが、
そこへ彼らにとっての英雄「チョル」が助けに入ります。
仲の良いこの3人の関係には中学時代のある秘密があって、
やがてファン・ギョンミンは「チョル」の幻影を観るようになって精神を病んでしまいます。



一方、チョン・ジョンソクは秘密の出来事の後強いストレスによって
中学時代の過去の記憶を忘れるのですが、ギョンミンが現れたことによって
ジワジワと記憶が蘇っていくところがとても面白くて、
「チョル」がなぜ亡くなってしまったかという秘密が浮き彫りになっていくのです。
記憶を思い出すたびに悶え苦しむ姿がとても切ないのですが、迫真の演技で良かったです。



キム・ソンギュさんって「キングダム」でも出演シーンは釘付けになってしまったのですが
ちょこっと写った時の渋さがカッコ良くて、この作品はさらに主役級で痺れました。
今まではチョイ役ばかりだったけれど、かっこいいからもっと出演して欲しいです。


そんな二人の仲を疑問視して追いかける先輩刑事カン・ジナ役の
チョ・ジョンアンさんがこれまた良くて、とても冷静に二人の関係を追う姿が良いです。
いじめを受けて先生や親に訴えたところで何も変わらないと思っている無抵抗なギョンミンと
正義感をもって抵抗するジョンソクは対照的ですが、
このいじめに対する大人たちの対応が本当に醜かったです。
だからこそ、事件を追うカン刑事も複雑な心境で追及していくところが良かったです。
「ザ・グローリー」が高評価ですが、この作品もグロいけれどかなり良かったです。

 

■STORY

中学時代に学校で執拗ないじめにあっていたファン・ギョンミン（キム・ドンウク）は、
心に深い傷を負っていた。
時が流れ、愛する女性と結婚をして少しずつ傷が癒されたものの、
あることをきっかけに再び中学時代のいじめ体験を思い出してしまう。



一方、事件現場に残されていた犯人からの謎のメッセージ。
それは、20年間疎遠だった刑事・ジョンソク（キム・ソンギュ）の中学の親友ギョンミンからのものだった。
ギョンミンは幸せな生活を投げ捨て、完璧な計画を立てて自分を苦しめた加害者に復讐を果たしていく。
ジョンソクは中学当時、校内暴力があった記憶を思い出しつつ、彼が起こす連続殺人事件に挑んでいく。