南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2019 06/08 QZS-2は合通過 夏至を前にして華麗なBD三姉妹(東輪IGSO-3、中輪BDⅢーIGSO-1 西輪IGSO-6)同期太陽合注視 IGSO/QZS軌道

2019年06月08日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2019 06/08 QZS-2は太陽合ピークを通過しました。今週一杯までの取得データによりQZS-2の合ピーク日の判定を予定します。

太陽赤緯上昇は夏至へ向け停止しつつあります。6月中と7月にBDSの同期太陽合が2回続きます。6月夏至前にBD三姉妹の同期太陽合への北上の舞いを目撃できるでしょう。

本年4月に打ち上がったばかりの中輪BDⅢーIGSO-1が、この3機北上編隊の中央右寄りで舞いに加わります。(くどい昭和ギャグですが「上野発三線夜行列車、奥羽・東北・常磐を北上して青森駅へ」と令和期に石川さゆりに歌ってもらいたいところでしょうか。)

BD三姉妹(東輪IGSO-3、中輪BDⅢーIGSO-1 西輪IGSO-6)の各太陽合の同期一致度がどの程度に達するのか、3機の合ピーク時期推定は興味深いでしょう。

アジアのQZSS/IGSO軌道から目を離せない、華やかな夏の人工天体エベントが連続して続きます。

以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2019 06/08 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2019 06/08 QZS/IGSO軌道の4倍拡大アニメGIFを記録します。


平成期の日本宇宙陣は先駆的な脱MEOという大胆なQZS計画実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアが計画中のポストGlonassたる高々度亜QZSS型衛星軌道セグメントの実現にも大きな影響を与えるでしょう。

中国測位衛星セグメントについて、見ないふり知らないふりではなく、GNSSにおける脱MEOを切り拓いた日本QZS視点からアジア長期戦略を練り上げることが重要でしょう。

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