南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

22.2.22 2揃目の猫の日に露ウクライナ新事態 次の太陽合は3月のBDーIGSO四姉妹同期太陽合 4月のQZS-4単独太陽合 β角グラフ 東京新オミ株11443

2022年02月22日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2020 2/22 奇しくも2揃目の日にQZS-1が太陽合ピークに 昨年よりも5日早く生起<昨年記事引用
2020 2/22 奇しくも年月日に2が揃った2揃目日(猫の日とか?)に、わが国の第1号測位衛星みちびきQZS-1が、太陽合ピーク状態に入りました。毎年QZS3衛星の太陽合ピー......

2021 2/22 東京新感染178 重症82 QZS-1太陽合完了済 次はBD3-IGSO-2と三姉妹BD-IGSO-1,-4,-7等太陽合3月春分前後に生起

2019 02/22 2月末3月初に生起予測のレガシー日本QZS-1太陽合 QZS/IGSO軌道の2/3倍拡大アニメGIF2019 02/22 進展中の2月末3月初に生起予測のレガ......

2022.02.22 ロシア侵攻はウクライナ東辺部において新事態に入りました.
東京オミ株感染者数は11443名です.東京でもオミ株BA.2の市中感染が確認されて,拡大している模様です.

3月にはBDIGSO-4,-1,-7,BD3-IGSO-2の四姉妹の同期太陽合が生起します,そして4月にはQZS-4が単独太陽合に到達します.日本の8の字衛星技術も暦と季節とともに確実に進んでゆきます.本ブログは引き続きQZSS/IGSO軌道年周季節感を重視してゆきます.

N2YOサーバによる本日のアジアンQZS/IGSO軌道群図を、以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します.
アンカーとしては、静止精度が高く安定に保持されている日本のBSAT-4A(NORAD ID 42951)を、2019年から使用しています.
https://www.n2yo.com/?s=42951|42917|36828|37256|37384|37763|37948|41434|42738|37158|42965|39635|40547|41241|44441|43286|43539|44204|40938|40549|44709|44337|49336

N2YOサーバによる衛星軌道の表示がWEB上に現れましたら、各衛星マークをマウスオーバーすると衛星名が表示されます.インドや中国のIGSO衛星群にご関心の方は、是非ともご自身で個別衛星をマウスオーバーされて、ご確認ください.
QZS/IGSO軌道の3倍拡大縦アニメGIFを記録します.


日本のQZSみちびき5衛星の軌道プロットを記録します.
https://www.n2yo.com/?s=40940|42917|37158|42738|42965|49336

8の字衛星軌道は,西から東へQZS-1R,QZS-2,QZS-4, QZS-1と並んでいます.QZS-1Rの軌道のアポジー射影点は四国の上空に滞留しています.
今後,一番東の軌道のQZS-1のリタイアへ向け,一番西のQZS-1Rの軌道をどのようにランデブー飛翔させながら東にシフトさせてゆくかは,日本宇宙陣の腕の見せどころでしょう.本日2/16 06時JST頃QZS-1Rの東方への経度シフトが見られました(九州西岸⇒九州東部). 以下のQZS軌道アニメGIFで確認できます.




2010年に打上げを開始した日本QZS4機体制の貴重な経験の蓄積の上に立って,後継QZS衛星の打上げシリーズに入りました.来年度にかけて後継QZS3衛星含めて,7機体制への発展を目指しているとのことです.この後継QZS衛星がスムーズに皆さんのスマホで受信できる(当ブログでは,これを「スマホ脱皮」ないし「脱皮」と呼びます)ことを,内閣府QZSS司令塔には熱く期待しましょう.

日本QZSSは,中国やインドの円軌道IGSOとは異なり,より高度な軌道管制技術を要する,離心楕円の整った8の字軌道を描いて飛翔しています.当カテゴリーでは引き続き太陽合追跡に注目して,年周天文学的に後継みちびき衛星を記録してゆく予定です.また長期的かつ大衆的な立場から,人口が爆発的に増大しているインド・太平洋地域の視点から後継QZS/IGSO軌道のモニタを予定します.

後継2機のQZ-GEOが脱皮できないとなると,寿命が近いとされるQZS-1を除くと,スマホでは3機のQZS軌道型衛星しか今後も受信できないこととなってしまいます.

衛星の軌道6要素は、春分点や軌道仰角や昇降点引数など殆どが太陽中心座標系と密接しています.太陽合エベントは衛星軌道運動の特徴を把握できる優れたキーといえます.特に月面着陸などの将来実験においてIGSO/QZSSの軌道運動位相を太陽系慣性座標(前世紀用語で歴表時系)規模で捉える基準として、太陽合同期状態の活用・分析が効果的といえるでしょう.

インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います.

平成期の日本宇宙陣は、欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS軌道測位衛星実現を頑張りぬきました.これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出したといえるでしょう.日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう.
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