療育を始めるお子さんでクレヨンや鉛筆を持ったことがない、
持つのを嫌がると言うことが多いです。
保育園でもクレヨンを持ちたがらなかったり、お絵描きに興味を示さず、
療育を始めるお子さんでクレヨンや鉛筆を持ったことがない、
持つのを嫌がると言うことが多いです。
保育園でもクレヨンを持ちたがらなかったり、お絵描きに興味を示さず、
療育を必要とするお子さんは、年齢も特徴も様々です。
発達状況と特徴に合わせて課題設定をしたとしても
それに沿って、こちらの提示通り、指示通りに
課題を進めることが出来るお子さんは、ほとんどいないように思います。
療育を行うに際して、大切にしていることは、
お子さんにとって療育の場が嫌な場所じゃないこと、
また次も来てもいいかもと思ってもらえる場所にすることです。
そのために、お子さんがどんなことに興味があり、どんな遊びが好きかなど
保護者から情報を得ながら準備をします。
電車が好きなら、電車やレールを用意します。
着席出来ることも大きな課題の1つのため、机の上に用意します。
子どもは、喜んで椅子に座り机に向かいます。
もちろん、一式抱えて床に持って行く子もいます。
窓枠で走らせたい子もいます。
自分一人の世界を楽しみたいのでしょう。
そんな時は、その気持ちを受け入れて、
指導者が床や窓際に行きます。
子どもにとっては、来てくれなくてもよい、邪魔者ですが
何がしたいのかな?どうしたいのかな?と考えなが黙って側で見ています。
その期間は、数分かもしれないし、数日かもしれません。
それは、その子によって違います。
少し参入可能な様子が伺えたら、子どものストレスとならない程度に
話掛けてみたり、遊んでいるおもちゃを触ってみたりします。
それに対して、声をあげて怒ったり、手で手を払いのけたり、背を向けてガードしたり、
場所移動したり、遊びをやめてしまったりと反応は様々です。
こんなことを何回か続けていると、やがて、勝手にどうぞと言う感じで
こちらの存在を無視するようになります。
この無視が信頼関係の一歩であり、遊びに参入することを許してくれた証拠だと思っています。
その子に何か好きなことがあるというのは、とても助けになります。
好きな遊びをするために療育に来るというのでいいと思います。
子どもの気持ちを受け入れることを大切に
慌てることなく、じっくり、ゆっくり関わり、
徐々に目標とする課題に取り組めるように発展していければいいと思います。
100均のバランスツリーにアレンジを加えることで
幅広い年齢のお子さんと楽しむことが出来ます。
↑本来は、対象年齢6歳以上
↑本来のルールは、
バランスボードを組み立てる(土台に軸を差して乗せるだけ)
サイコロを振り、出た数によって、指定された色のコマを乗せる↓
1⇒ピンク 2⇒黄 3⇒オレンジ 4⇒緑 5⇒好きなコマ 6⇒コマを置かない
支援が必要なお子さんや6歳以下にのお子さんにとっては、
少々難易度が高いルールため
勝手にルールをアレンジして楽しんでいます。
↑バランスを考えながらコマを置くことは、難しいので
軸には乗せずそのままで使います。
コマをつまんで上手に乗せれるようになったり、
ゲームが面白いと思えるようになったら、
軸を使ってバランスを取る意欲が湧いて来ます。
バランスを取る時は、「そこ危ない!こっちがいいよ!」など
コミュニケーションが生まれます。
↑アレンジルールを作るために、本体とサイコロもアレンジ
コマと同じ色のカラーシールに数字を書いて貼ります。
<アレンジルール>
●自由にコマを置く
●参加者でコマを分けて持ち、置き切る競争をする
●色サイコロを振って出た色と同じ色のシールのところに置く
●数字のサイコロ(本来のサイコロが難し場合)を振って
出た数字のところに置く
●数字サイコロと色サイコロを2つ一緒に振って
出た色と数字のところに置く
アレンジルール、当然のことながら、成立しない事態が起こります
ボード上の数字や色には、限りがあるので、
条件に合ったところがもうない!と言うことになります。
そんな時は、チャンスです!!
「もう置くところがないね、どうしようか?」
「もう置くところがないし好きなところに置くことにしようか!!」
など、やりとりが生まれます。
納得がいかない子もいますが「変なゲームでごめんね」で謝りつつ
折り合いをつけてもらえるように話し合います。
世の中色んな場合があったり、色んなことが起こります。
その時、その時、臨機応変に考えたり、譲ったり、
諦めたり(切り替えたり)する力がつくといいのかなあと思います。
このゲームを通じて沢山のことが学べます。
微細運動、色、数字、バランス感覚、順番、競争、臨機応変…
お子さんに応じてそれぞれのオリジナルアレンジルールで楽しんで下さい(^^)
こちょこちょ遊びに限らず、体を使った触れ合い遊びは、
子どものことばや人とのコミュニケーションの土とになります。
お子さんと目が合わない、表情が乏しい、ことばが遅いなどが
気になるときは、こちょこちょ遊びをおすすめしています。
好きな姿勢で大丈夫です。
お子さんの目を見て、「こ~ちょこちょ!」と言葉も動作も大げさにします。
子どもは目を合わせ、声を出して全身で喜びます。
一日の中で何度でも!!
改めてするのもいいですが、隙あらばと
「こちょこちょっ」とちょっかいを掛けるといいと思います。
子どもは、人っていいな、楽しいなと思えるようになります。
特徴のあるお子さんは、手を止めた瞬間に目をそらし、
無表情で立ち去って行くかもしれませんが日課のように
楽しんでいると変化が見られるようになります。
追いかけっこにも同じような役割があります。
何歳であってもしてあげて欲しいです。
こちょこちょ遊びは、赤ちゃんから楽しめる触れ合い遊びです。
赤ちゃんや幼児には、「いっぽんばしこちょこちょ」の歌に合わせて
全身を使ってあげると最高です!!