ざっきばやしはなあるき  

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国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅

2019-04-07 22:48:05 | 美術[た]

 真言密教の寺である東寺(教王護国寺)から空海にまつわる名宝が紹介される展覧会。『秘密とは大日如来が説く真理で、それは菩薩にもわからない。密教とは見つけられない秘密を求めること』だそうで、しんどい話である。

 彫刻、絵画、法具、両界曼荼羅などが110点ほど展示されている。その中でもいちばんヤバい物件は講堂に安置されている仏像の立体曼荼羅。2011年の「空海と密教美術展」では8体展示された立体曼荼羅が、今回は国宝11体+重文4体の合計15体に増殖、全部で21体あるのでかなり集まりが良い。←飲み会か?

 東寺は2回行ったことがある。講堂の柱や仏像の火炎が赤いので、赤い部屋のイメージが強い。その赤い部屋に所狭しと言ってもいいくらい、ぎっしり、ぎっしり、ぎっしりと仏像たちが寄り集まっている様は荘厳だ。但し全員が守りを固めているので背中などほとんど見ることはできない。まぁ大抵のお寺もそれは同じだが。

 それがこの展覧会では大きな展示室に、ゆったり、ゆったり、ゆったりと仏像彫刻が展開されている。ぐるりと周囲を回って見ることができる貴重なチャンスだ。

 如来が4体あるが印を結ぶ手の形でしか見分けられないらしい。大威徳明王の牛くんも360度見て回れる。仏像の持っている剣って不思議な凸凹があったり妙な形状をしていたりと、国籍不明な雰囲気のものが多いが、ここの持国天と増長天が持っている剣は飾り気がなくなんとなく日本刀っぽい。それに体格が良い割に剣が短めで、子供用のおもちゃの刀に見えちゃった。いちばんハッとしたのは降三世明王の後ろ顔。「あらっ、居たのぉ? 居たのねぇ!」って言いたくなる。

 そして今回の目玉仏は整形イケメン仏でお馴染みの帝釈天騎象像。これだけは写真撮影OKという太っ腹企画になっている。真後ろまでは回れないが315度くらいは回り込める。こんなチャンスは平成最後だ!6月3日まで開催中なので令和初でもある。この帝釈天はけっこう好きなヤツなので嬉しい話だ。
   
 
 
 ミュージアムショップには東寺公式と書かれた海洋堂の帝釈天騎象像が売っていた。台座を含む像高は13cmあって、なんと7200円もする。こんな高価な仏像は買ったことがない。買おうかやめようかと悩んだ末、清水の舞台から縄梯子で降りる覚悟で買ってしまったorz いちばん大事なのはイケメン顔の再現だが、その辺の事は海洋堂造形メモにも書いてある。で、そのイケメン顔が寸分たがわず再現されているとは言い難いが、まぁまぁ割といい線いってるカモネという所かな。対象年齢は15歳以上となっているので、そこだけは私も辛うじてクリアしている。食べたり投げたり振り回したりはしないョ! 
  
 
東博本館と桜
 
東博表慶館と桜
 
上野公園 清水観音堂
 
上野公園 花園稲荷神社



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