詩集 裸心全通(らしんとおる):羅針全通:Rasin Toru  

現在、羅針全通(らしんとおる)となりました。「愛のある詩」を、「愛の詩」を創作しています。

登山家の詩  (詩:登山家)             裸心全通(RasinToru)

2015-01-13 18:47:32 | 

登山家の詩

 

世界の 最高峰

 

エベレスト山の頂上に立った

 

登山家だった ・・

 

 

 

老人 は

 

リッツクラッカー を

 

2、3 枚

 

口に 頬張り

 

噛み砕いて いった ・・

 

目を瞑り

 

ザック ザック ザック ・・

 

噛み締めながら 味わっている ・・

 

自身の 歩調に 合わせながら ・・

 

ザック ザック ザック ・・

 

孤独と闘っていた 老人・・

 

あの頂上を極める間際の期待感と

 

あの 達成感 ・・ 歓喜の喜びを

 

呼び起こそうとしている ・・

 

老人の 心の風景 が

 

雪の中 を ザック ザック ザック・・ 

 

ストーブのすぐ近くに 腰掛け

 

ザック ザック ザック ザック・・

 

嬉しそうに 目を瞑った 老人を

 

華々しい 心の風景の中に

 

誘い込んでいる ・・

 

 

           裸心全通(RasinToru)

 

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