COP21、厳戒下のパリで開幕へ 2万2000足の靴で「連帯」【画像集】
最初に目についたのは、冒頭のハフィントンポストの記事の写真でした。
なんだか、靴がいっぱいあるのはなんだろな、と。
そこで、記事を読んでみると
13日の同時多発テロ後、オランド大統領は非常事態宣言を発令。集会が禁止されており、温暖化対策を訴えるデモ行進などが中止になった。
主催者によると、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王も靴を寄せたという。学生のルイーズ・カンピオンさん(19)は「テロの後、人々の結束はより強まった。気候変動問題でも連帯を示せると思う」と語った。
(温暖化抑止と平和への思い、靴に込め 厳戒下のパリ:朝日新聞デジタルより 2015/11/29 22:45)』
「温暖化抑止と平和への思い、靴に込め」。
「テロの後、人々の結束はより強まった。気候変動問題でも連帯を示せると思う」
なんだか、ええ話やないですか。
朝日新聞の同記事から、同時テロ後に集会などが禁止されたため、活動家らは、「温暖化の抑止」などを訴えるメッセージを添えてレピュブリック広場に靴を並べた=29日午前、パリ、遠藤啓生撮影
ところが、うちからリンクさせていただいている「北の天才」、北海道大学の民事訴訟法の教授、フランス留学中の町村泰貴先生のMatimulogを拝見したら、全然違う説明が書いてある!
2015/11/29
テロ対策非常事態宣言とCOP21
テロ対策の非常事態宣言により、パリ周辺では一切のデモが禁止されており、これにはフランス人も批判的な声が大きい。
テロ対策で安全を確保するという名目で、市民の政治的な表現の自由を制約するのはお門違いだというわけである。
特に、今週末はパリ近郊で国連の気象会議COP21が開催され、この会議はいつも多数の環境保護団体が会場周辺に押しかけ、デモを繰り広げ、環境問題をないがしろにする国をやり玉に挙げてはプレッシャーをかけるのが通例である。ところが、テロ対策でデモが禁止されているから、これを無視したり、これに抗議したりと、いやがうえにも反発が高まっている。
下のビデオはレプュブリック広場の様子で、本来はここからデモ隊が出発するはずだったのが非常事態宣言で取り消されたことに抗議して、靴を集めて並べたものである。
非常事態宣言で多くの強制捜索が令状なしで行われることについても、批判の声はあるが、しかし無差別で行っているわけではないし、かなり多くの場合は武器の摘発などに結びついている。また危険が高い人物への電子監視装置義務付けも、あまり批判は聞こえてこない。
もちろん後日、批判の対象となることはありそうだが。
これに対してデモ禁止については、なんともおとなしく従っていられないのがフランス人というわけである。
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ロイターより。
これ、どっちがほんとなの?
で、調べ始めてみると、アメリカのCNNがちゃんと、
『国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)の開催を控えたパリで29日、環境活動家らの集団が警官隊と衝突し、200人以上が拘束された。
パリでは13日の同時多発テロを受け、公共の場でのデモなどが規制されている。これに反発した活動家らが市中心部のレピュブリック広場で、警官隊に靴や瓶、さらに同時テロ犠牲者にささげられていたろうそくなどを投げ付けた。
オランド仏大統領は、COP21に合わせて「厄介者たち」がパリへやって来ることは分かっていたと述べ、「だからこのような集会を禁止したのだ」と語った。』
と書いています。
町村先生の勝ち!朝日新聞、きれいにまとめすぎ!
抗議のための並べられた靴。活動家と警察が衝突したところもあったというキャプションのついたCNNのニュースの写真。
11月29日、パリで地球温暖化阻止を求めるデモ隊と警察が衝突する中、プラカードを掲げる人。
ということでフランスAFPBBに掲載されていた写真なんですが、私の英語力では書いてあることがよくわからない!
末尾に、「パリ 靴 COP21」で検索できた記事をまとめていますが、毎日新聞だって、
「国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)の開幕を翌日に控えた29日、環境保護団体などが、パリ同時多発テロ現場近くの共和国広場に「行進」の象徴として1万足以上の靴を並べ、温暖化対策での合意を静かに求めた。」
としながらも、フランス当局のデモ・集会の規制について書いています。
『広場に来ていた会社員、ニナさん(48)は「行進できないのは残念だが、仕方ない」。一方で、会社員、ジュリー・ディーポイントさん(27)は「テロ後の取り締まりで表現の自由が制限されている」と批判的だった。
仏政府は「過去にデモで暴力的な行為をした」(カズヌーブ内相)として環境活動家24人を自宅軟禁下に置いた。これについて仏ルモンド紙は28日、「環境活動家らが非常事態宣言の標的にされている」と批判した。』
<COP21>温暖化対策合意を静かに求める デモ実施せず
毎日新聞の記事の写真。
また、毎日は別の記事で
『国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)の開幕を翌日に控えた29日、パリの共和国広場で、環境保護などを訴えるデモ隊と警官隊が衝突した。警察当局はデモ参加者289人を拘束。同時多発テロの影響でデモが禁止されるなか、「表現の自由」を求める人々と、テロの再発防止に神経をとがらせる警官隊が真っ向からぶつかり合った。
当初、デモは見送られ、「行進」の象徴として1万足以上の靴を並べて会議を静観するとみられていた。しかし、黒いマスク姿の集団が道路封鎖用の鉄柵をどけて警官隊に突入。警官隊が催涙ガスなどで対処する事態となった。デモ隊は、テロの犠牲者追悼のために広場に手向けられたロウソク入りのビンを次々と投げつけた。
「仲間を放せ!」「自由、自由!」。警官隊がデモ参加者の身柄を押さえるたびに、群衆から怒号が飛んだ。デモ参加者は環境保護よりも「民主主義」や「自由」を強く訴えていた。』
と書いています。
COP21:パリでデモ参加者289人拘束
毎日新聞の記事の写真。
靴の中にはローマ法王の靴まであるのですから、置かれた靴すべてが、フランス当局の厳戒や取り締まりに抗議したものではないかもしれません。
しかし、緊急事態宣言を出して、「イスラム国」のテロとまるで無関係の地球温暖化阻止のためのデモ行進まで規制するというのは、表現の自由に対する重大な制限です。
もちろん、まだ第二次テロの危険性もあるということで、デモ・集会を規制する側にも一定の合理性はあるものの、これに全く無批判な朝日新聞の報道姿勢には、大きな疑問符が付きます。
オランド大統領が
『COP21に合わせて「厄介者たち」がパリへやって来ることは分かっていたと述べ、「だからこのような集会を禁止したのだ」と語った』
というのですから、今回のテロを奇貨として、COPに対する行動を標的にして取り締まっているともいえるわけです。
AFPBBより。
ところで、私は
テロは許せない。でも、ISに空爆する有志連合だけが人類で、文明国で、普遍的な価値を代表しているの?
という記事の中で、朝日新聞のヨーロッパ総局長が署名入りの記事
文明そのものを標的、卑劣な犯行 パリ同時多発テロ
という記事を書き、
「文明そのものを標的にした卑劣な犯行だ。」
と書いたことに対して、有志連合だけが文明国であるかのように言い募るオバマ大統領と同じだと批判しました。
この記事は10万人以上の方に読んでいただけ、非常に感謝しているのですが、この記事に対して、偶然にも同総局長のご友人から、これもありがたいことにコメントを頂きました。
長いですがその部分を引用します。
「ただ、記事中1点、同意できかねるところがあります。梅原朝日新聞ヨーロッパ総局長の記事へのコメントです。
私の視点では、むしろ、限られた紙面中の、テロについて伝える記事なのに、それでも「報復の連鎖への危険」について記述したことを評価したいと思います。これ以上書いてしまっては、却って伝えたいことが2つに分裂してしまって、焦点がボケてしまう、その危険を回避したのではないでしょうか。
実は、梅原は友人です。しかし、彼が友人だからということで個人的に知っている彼の人となりではなく、公式のツィートなどを見ても、彼がそういった報復の連鎖の発生や暴力などに非常にセンシティブな感覚の持ち主であることはわかります。
たしかに、朝日新聞だからこその期待があり、その意味であの記事内でもISへの空爆を批判してほしいということもあったとは理解いたします。しかし、前述の理由により、あの記事はあれで良かったかと私は考えます。
むしろ彼なら、報復の連鎖の危険については、別の記事でもっと詳しく書いてくれるに違いないと思っているのです。」
ご友人にここまで言ってもらえる方ですから、立派な記者なのだろうと思い、期待しています。
しかし、今回の報道で、朝日新聞ヨーロッパ総局の、表現の自由全般に対する報道姿勢も、かなり心配になっているのが正直なところです。
AFPBBより。
朝日新聞記者の目の前でも同じことが起きていると思うのだが、現在、朝日新聞のサイトで「COP」で検索しても、ほとんど、安倍首相の動向しか出てこない。
追記
町村先生からコメントを頂きました。
「暴動まがいの人たちと靴を並べた人たちとの間にはかなりのギャップがあるとは思うし、靴を並べた方は綺麗に片付けたみたいだし、まあ色々な人がいるわけです。
ただ総じて、デモ禁止は評判が悪く、衝突には至らなくても禁止に関わらずデモしたというニュースは連日のように出てきますね。」
実は「朝日新聞だからこその期待」があまりないんです、すみません。
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<COP21>温暖化対策合意を静かに求める デモ実施せず
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◇一部グループ、周辺で「非常事態宣言、警察国家」と暴徒化
【パリ賀有勇】国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)の開幕を翌日に控えた29日、環境保護団体などが、パリ同時多発テロ現場近くの共和国広場に「行進」の象徴として1万足以上の靴を並べ、温暖化対策での合意を静かに求めた。
非常事態宣言に伴うデモ禁止に従ったが、一部のグループは周辺で「非常事態宣言、警察国家」などと叫んで暴徒化し、治安部隊との衝突に発展。辺りは催涙ガスが充満して騒然となった。
広場に来ていた会社員、ニナさん(48)は「行進できないのは残念だが、仕方ない」。一方で、会社員、ジュリー・ディーポイントさん(27)は「テロ後の取り締まりで表現の自由が制限されている」と批判的だった。
仏政府は「過去にデモで暴力的な行為をした」(カズヌーブ内相)として環境活動家24人を自宅軟禁下に置いた。これについて仏ルモンド紙は28日、「環境活動家らが非常事態宣言の標的にされている」と批判した。
世論調査会社・IFOPがテロ後に行った調査では「安全のために自由の制限を受け入れる」との回答が84%に上っている。
CNN
活動家らが警官隊と衝突、200人以上拘束 COP21
2015.11.30 Mon posted at 11:46 JST
(CNN) 国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)の開催を控えたパリで29日、環境活動家らの集団が警官隊と衝突し、200人以上が拘束された。
パリでは13日の同時多発テロを受け、公共の場でのデモなどが規制されている。これに反発した活動家らが市中心部のレピュブリック広場で、警官隊に靴や瓶、さらに同時テロ犠牲者にささげられていたろうそくなどを投げ付けた。
オランド仏大統領は、COP21に合わせて「厄介者たち」がパリへやって来ることは分かっていたと述べ、「だからこのような集会を禁止したのだ」と語った。
パリ警視庁のカド総監も、ろうそくを投げ付けた行為は「極めて無礼」な態度の表れだと非難した。
一方、デモの代わりに数千足の靴を並べ、環境保護を訴えた団体もあった。
COP21は世界各国から150人近い首脳らが参加して、30日から開催される。オランド氏は29日、国連の潘基文(パンギムン)事務総長、中国の習近平(シーチンピン)国家主席と会談。オバマ米大統領も29日夜にパリに到着し、30日午前に習氏と会談する。
[パリ/パース(オーストラリア) 29日 ロイター] - パリでの国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)開催を前日に控えた29日、世界の指導者らに地球温暖化対策を求めるパレードが各地で開催された。
主催団体の1つであるアバーズの広報担当者は、世界で計68万3000人が参加したとしている。
オーストラリアのシドニーでは約4万5000人が観光名所のオペラハウスに向かって行進したという。参加者は「プラネットB(地球に代わる場所)はない」などと書かれたプラカードを掲げて対策を呼び掛けた。
主催者によるとロンドンでは5万人が参加し、ファッションデザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッドさんや女優のエマ・トンプソンさん、労働党のジェレミー・コービン党首らの姿も見えた。米ニューヨークでも数百人が市庁舎周辺を練り歩いた。
一方、COP21開催地のパリでは、今月13日の同時攻撃を受けてデモが禁止された。活動家らは行進する代わりにレピュブリック広場に2万足以上の靴を並べ、中にはローマ法王フランシスコや国連の潘基文事務総長の靴もあった。また主催者によると、約1万人が3キロにわたる「人間の鎖」を作ったという。
ただ、同市中心部ではデモ隊と警察が衝突。警官隊の催涙ガス使用に対しデモ隊が石やろうそくを投げたため、多数が拘束された。
*写真を付け、カテゴリーを追加して再送します。
AFPBB
世界各地で温暖化対策求めるデモ、パリでは衝突も
2015年11月30日 07:56 発信地:パリ/フランス
【11月30日 AFP】フランス・パリ(Paris)での国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)第21回締約国会議(COP21)の開幕を翌日に控えた29日、地球温暖化抑制に向けた同会議での歴史的合意を求めるデモが世界各地で繰り広げられ、合計で数十万人が参加した。だがパリでは、極左活動家と警官隊の衝突も発生し、「ピープルパワー」の顕示による草の根運動を目指すデモに影を落とした。
パリでは、今月13日に130人が死亡した同時多発テロの現場近くで、数千人が手を取り合い、最大2キロにわたる「人間の鎖」を作った。ただ、同時テロで90人が殺害されたコンサートホール「バタクラン(Bataclan)」の外では、デモ参加者は人間の鎖に100メートルの切れ目を残し、犠牲者への敬意を表した。
同市の街頭には緊張が漂っており、当局は治安上の懸念を理由に2つの気候変動関係デモを中止させた。レピュブリック広場(Place de la Republique)では、行進の代わりとして、数千足の靴が活動家らによって並べられた。主催者によると靴の重さは総計4トンを超えるという。中には、潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)国連事務総長が残したランニングシューズや、ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王が自身の代理として送った靴も含まれていた。
だが29日午後遅くには、デモ現場に入り込んだ反資本主義の過激派活動家グループと警察の機動隊との衝突が発生し、200人以上が身柄を拘束された。警察側は催涙ガスを使用。活動家側は、テロ事件後に敷かれた厳戒態勢に言及して「非常事態、警察国家」などと叫びながら、瓶などを投げつけた。
30日の会議の公式開会式には、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領、習近平(Xi Jinping)中国国家主席、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)・インド首相、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領らをはじめ、およそ150人の国家元首が出席する予定。
デモ主催団体のひとつである国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)の推定によると、175か国で行われたデモに計32万5000人以上が参加した。(c)AFP
毎日新聞 2015年11月30日 11時40分(最終更新 11月30日 12時18分)
【パリ田中龍士】国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)の開幕を翌日に控えた29日、パリの共和国広場で、環境保護などを訴えるデモ隊と警官隊が衝突した。警察当局はデモ参加者289人を拘束。同時多発テロの影響でデモが禁止されるなか、「表現の自由」を求める人々と、テロの再発防止に神経をとがらせる警官隊が真っ向からぶつかり合った。
当初、デモは見送られ、「行進」の象徴として1万足以上の靴を並べて会議を静観するとみられていた。しかし、黒いマスク姿の集団が道路封鎖用の鉄柵をどけて警官隊に突入。警官隊が催涙ガスなどで対処する事態となった。デモ隊は、テロの犠牲者追悼のために広場に手向けられたロウソク入りのビンを次々と投げつけた。
「仲間を放せ!」「自由、自由!」。警官隊がデモ参加者の身柄を押さえるたびに、群衆から怒号が飛んだ。デモ参加者は環境保護よりも「民主主義」や「自由」を強く訴えていた。
デモ禁止は、非常事態宣言が当初の12日間から3カ月間に延長されたことを受け、来年2月25日まで続く。
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シャルリー事件で「フランスは表現の自由の国」とかフランス人他が言っていたけど、実際は法規制していて”アウシュビッツの嘘”をはじめナチス関連の歴史修正的言辞・反ユダヤ主義的言辞は刑事罰まであるんじゃないかな。ttp://livedoor.4.blogimg.jp/chihhylove/imgs/2/0/2000140f.jpg
もっと言えば、シオニズム批判も厳しい。シャルリーエブドでイスラエル批判を匂わそうとした漫画家は古株なのに首になったそうな。ttp://www.worldbulletin.net/news/152585/charlie-hebdo-fired-cartoonist-for-anti-semitism-in-2009
出資者に社会党の偉い人や国境なき医師団の偉い人がいたのだけど、親イスラエルなんで赦さなかったと。
>千葉大学教授の栗田 禎子氏によれば、シャルリエブドは、「2006年のイスラエルによるレバノン侵攻を支持した」(「週刊金曜日」2015年2月13日号)そうですし、栗田氏はシャルリエブドが「中東に対する戦争を正当化する役割」を果たしているのではないかという視点を提供しています。ttp://kanumanodamu.lolipop.jp/Sonota/islamicState.html
さて、デモのほうです。
現代思想の43巻5号に「1月7日以前」という記事があります。一部を要約すると、
オランドは期待を裏切ってネオリベ路線に走ったのだけれども支持率が上がったのは13年のマリ内戦への介入や14年のイスラム国爆撃など”対テロ戦争”に足を突っ込んだときだけだったそうで。
14年7月にイスラエルがガザを爆撃したとき、オランド政権は、「自衛権だ」として即座に支持。反対の大デモはユダヤ系極右団体によってシナゴーグ襲撃事件にフレームアップされてしまった。すると、フランス政府は次回のデモを禁止した。これ以前のデモ禁止が何時であったかは判然としないが、1961年10月17日が想起された。アルジェリア独立を要求するデモが緊急令によって禁止され、警察らの弾圧でセーヌ川にいくつもの死体が浮かんだ。
更に次のデモも禁じられ交渉の末、共和国広場での集会がかろうじて赦された。参加者は女神像にのぼり黒い布で猿轡を巻き、抗議した。すると、次の回からは警官隊が女神像に張り付き共和国の象徴に手も触れることさえ許さなくなった。
7月のデモに参加してみて、治安警察が内乱鎮圧の暴力装置として訓練され精神的・心理的な「武装」を強化してきたことをひしひしと感じた。14年11月に「反テロ法」が成立、これは公共事業(ex辺野古新基地)に対する異議申し立てや阻止行動もテロとみなして厳罰を加えるものだ。10月にダム反対闘争で警察のガス弾直撃により学生が死んだ。彼の死を悼むデモにはやはり禁止されたものがあった。フランス政府にとってデモの禁止は通常の治安管理手段になっている。
反テロ法は欧州委員会の意思が反映されているそうで、イタリアのトリノで無茶な裁判によって信号機を壊した高速鉄道建設反対活動家に20年超の刑が下されようとしていることやICPO総会で仏首相が、TGV建設反対、とある空港建設反対運動を名指して指弾していたことに留意せよと。
フランスでも安倍政権のように「デモはテロ」だそうで。
copと云う単語が、会議名の略語COPと、警官と言う意味の英語cop(copperの略語)との双方を意味するところから、我々は、COPの会議のために来たので、警官を求めて来たのではない、と言いたいのでしょうね。
でも、多分、フランス人が作ったのでしょう。 最後の文は、警官を無視しよう、と言いたいのでしょうが、環境保護団体なら、もっと捻って表現しないとね。 それに、let's で始める文に疑問符はいけません。
Give them the cold shoulder !
詰まり、連中を冷たくあしらおうぜ! と云うぐらいは欲しいですね。 温暖化を議題にした会議に来たのですから、cold を使わない、とね。
give 誰々the cold shoulder で冷たくする、とか、けんもほろほろにする、とか言う意味ですから。
" Did you see the chick over there ? She gave me the cold shoulder when I hold her last night . "
何て、使い方をします。
とら猫イーチさん、素晴らしいです。
いや、いつも素晴らしいのに、ここで感心するか!?ということなのですが、もうわたくし、てっきりこのフランス人は英語がわかってないだとばかり思いまして。
最後の一文はいまだにわかりませんが、とら猫さんには恐れ入りました。
ありがとうございました。
揚げ足を取るわけではありませんが、とら猫さん日本語間違えてますよ!!
これだけ匠の言葉を操り文章を解釈し発言なさっておいでなのですから、すみずみまで気を配ってくださいませ。
「けんもほろほろ」ではなく「けんもほろろ」ですよ。
私も人のことは言えませんがこれだけ素敵なコメントを多く寄せられておいでなのですから惜しいと思います。
他意はございません。少し気になっただけなんです。久々にブログを訪問し常連の方のコメントを見たら、言わずにいられなかっただけなんです。
気に障ったらごめんなさい。
でも、注目するとこ、そこですか??!!
突っ込みもほろほろにしたほうがいい、ということで(笑)。
失礼かもしれませんがこの掲示板は私の見聞を広げるために利用させていただいております。見聞というよりは多くの人の考え方を知るためとでも言いましょうか。この掲示板でコメントしている人は政治に不安や疑問を抱いている人だと思います。そして、自分の主張や考えを述べているのだと解釈しています。中には真っ向から反対する意見が対立し白熱するコメント欄もあります。私はそれを、知りまた見たいのです。
ブログ主さんの「注目するとこ」の意図は測りかねますが、私なりの解釈は「ほろほろ」に注目せずにもっとブログ記事や内容に注目しては?かと思います。しかし、私にとって肝要なのは題名とそこで繰り広げられる口論なのです。そのため、このようなことを言うのは大変失礼かと思いますが今後コメントを寄せるに当たり正直でありたいので申し上げます。
記事内容は流し読みどころか読んでいない場合が多々ございます。もちろん、口論内容が理解できない場合は記事内容を読み返したりすることもございます。
過去にも軽率で知識に欠けた発言をし醜態をさらしたこともありますがそのためです。どうもそこが私の至らぬ点なのだと思います。物事を一点でしか見る力がないというのはなんとも悲しいことだと思います。
利己的だと言われればそれまでですが、見聞を広めるために、多くの考え方を学ぶために今後もお邪魔しようかと思います。その時はどうぞよろしくお願いします。