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読者の皆様、うちの社会派ブログ、当然次はフジテレビの記者会見を持ってくると思っておられたと思うんです。
昨夕から今日の未明にかけて10時間23分やってたんですって?
全部フジテレビはCMなしで生放送したんですか?
昨日の夜遅くに顧問先からLINEが来て、
「先生、本当にかわいそうです」
と書いてきていたので、思わず
「誰がかわいそうなんですか?」
と石丸構文で逆質問してしまいました(笑)。
少なくとも自業自得でつるし上げられたフジテレビの役員はかわいそうじゃないぞ。
結局辞めることになったじゃん。だから言わんこっちゃない。
兵庫県の斎藤元彦知事、ダウンタウン松本人志、フジテレビの港浩一社長に一番欠けているもの、それは被害者の方に徹底的に謝罪する態度と寄り添う姿勢、そして自らの行為の責任を取る潔い行動だ。
ほらね、2人辞めたけどまだまだ辞めることになるよ。
中居正広性加害疑惑事件について、この期に及んでも港社長が閉鎖的な記者会見しかせず、まだ正式な第三者委員会も立ち上げないフジテレビ。旧ジャニーズと同じで経営陣の一掃と会社組織の抜本的改変が必要不可欠だ。
さて、フジテレビのことは呆れちゃうばかりなのでまた今度ということにして。
実は弁護士35年目にして初めてのびっくりするような事故?事件?があったので、今日は急遽、村野瀬代表からのご提案で不定期連載を始めたこっちのシリーズを書かせてください。
なんとですね、今日の関西の地方裁判所のWeb裁判に原告代理人弁護士が来なかったんですよ!
昨年12月に向こうの書面の締め切りで、先週うちの側の書面の締め切りだったんですが、そもそも年末はおろかいまだに書面を出してこない。
裁判所が原告代理人に連絡しても連絡がつかない。
そしてなんの音沙汰もないまま、今日は相手の先生が来ないんです。
もう、裁判官と(オンライン上ですが)顔を見合わせて苦笑いするしかありませんでした。
入った法律事務所が反社会的勢力の根城で、失踪させられかかるトム・クルーズの「法律事務所」。
「良い弁護士悪い弁護士普通の弁護士」の見分け方について1 こちらの話を聞いてくれる弁護士は良い弁護士、ろくに話を聞きもしない弁護士は出来の悪い弁護士。これは不変の原理です。
裁判官はMicrosoft teamsから相手の先生の事務所に電話するんですが、秘書さんは折り返し電話させます、っていうんですよ。
いや、今裁判やってるの!
とうとう事務所の別の先生が出てきて、原告代理人弁護士の個人事件なので自分たちにはわからないって説明されるんですよね。
相手の弁護士に裁判すっぽかされたの、初めてやなあ。
それにしても、この事件、相手の会社が原告なんですよ?うちの関西の顧問先会社が被告にされて起こされた事件なんです。
しかも、向こうの弁護士さんが話し合いや交渉を打ち切って、裁判にしますと言い出し、自分で裁判起こしといていきなり「失踪」。
今調べてみたら、数十人もいる大きな事務所の数年目の若い先生なんですが、大丈夫なのかマジで心配です。
こちら、新人弁護士のマット・デイモンが最後に意外な選択をするコッポラ監督の「レインメーカー」。
原作は「法律事務所」と同じアメリカの弁護士作家ジョン・グリシャム。
「良い弁護士悪い弁護士普通の弁護士」の見分け方2 忙しすぎる弁護士はNGです。「安かろう悪かろう」は真実。薄利多売の法律事務所に気をつけよう。
最近、交渉もそこそこに裁判にしたがる弁護士が増えています。
確かに裁判というベルトコンベヤーに乗っけてもらえば、裁判官という進行役はいますし、段取りは決まっているから弁護士は楽です。
しかし、クライアントにとっては弁護士費用も上積みになるし、時間はかかるし、良いことより悪いことの方が多いくらいです。
わたくし、だからできるだけ事件は交渉で決着させるようにしています。
それができるなら依頼者にとって費用は掛からない、時間もかからない、双方納得で事件は終わる、裁判という一般市民にとって超ストレスフルな経験をしなくて済む、とむしろいいことづくめなんですから。
ところが、最近無茶な裁判を起こしてくる若手弁護士が多い気がします。
その「レインメーカー」で敵役の悪徳弁護士を演じるジョン・ボイトは私生活でもトランプ大統領の熱烈な支持者。
同じく支持者のシルベスター・スタローンとメル・ギブソンとともに3人でハリウッド特別大使に選ばれた(呆)。
そりゃ、娘のアンジェリーナ・ジョリーから縁を切られるわけやで。
この前なんて、不倫夫と不倫している愛人の女性が正妻に
「私は不倫開始時点で男からすでに離婚済みと聞いていたので、慰謝料支払い義務はないことの確認を求める」
という債務不存在確認請求訴訟を起こしてきたという事件がありました(-_-;)。
当然、わたくしは正妻側で受けて立ったんですが、不倫している当事者が不倫されている妻に裁判起こすとか、人としてやったらあかんでしょう?
それを積極的に愛人に勧めたようなのがまたも若手男性弁護士さんだったんです。
で、結局、裁判を起こしたのが当たり前ですがやぶ蛇になって、裁判では和解になって慰謝料をこちらの依頼者に分割払いにすることになったんですよ、その原告の女性。
法廷物の映画では屈指の名作です。ぜひご覧あれ。
つまりこれは何が起きているかというと。
弁護士が全国で4万5千人を突破し、私が弁護士になった1991年(約1万4千人)の3倍を超えていて、食えなくなっているということなのです。
交渉段階から裁判になったらさらに着手金をもらえるという契約をクライアントと結んでいるから、目先の着手金欲しさに見込みの薄い事件でも裁判にしてしまう弁護士が確実にいるってことですね。
裁判にしないで交渉でまとめたほうが早く成功報酬が入るのに、それも待てなくて着手金に飛びついてしまう弁護士が後を絶たない。
皆様のような一般市民の方々が悪い弁護士を見抜くには、やたら裁判にしたがる弁護士、これはあかんということです。
追記
この記事を書いている最中に、相手の先生から最高裁のMicrosoft teamsに連絡があり、今日の期日の日時を間違えていましたと謝罪が(笑)。
でも去年締め切りの書面もずっと出さず、裁判所からの連絡にも応答しなかったのですから何か起きているんでしょう!
編集後記
実はとうとう昨日弁護士ドットコム本社に招かれて、インタビューを受けたというか、いろいろご提案をしてきたんです。
そのスタッフのおひとりが豊川悦司に似てると言ったら、皆さんご存じなくて、ググってるところ!(笑)。
日本に陪審員制度があったらという想定の三谷幸喜脚本「12人の優しい日本人」、でブレイクしたトヨエツを知らん人が弁護士ドットコムにいる時代になったか~
「弁護士のくず」でも主演してたんだけどw
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中居正広氏と女性とのトラブルにフジテレビの社員が関与していたなどと週刊誌で報じられた問題で、フジテレビの社長と会長がこれまでの対応をめぐる責任をとって27日付けで辞任しました。
フジテレビの幹部は会見で、経営に強い影響力を持つ日枝久取締役相談役を含めた残る役員についても今後、責任が問われる可能性があるという認識を示しました。
【詳細はこちら】
異例の長時間会見 日枝氏めぐる発言は
フジテレビは27日に臨時の取締役会を開き、港浩一社長と嘉納修治会長が一連の対応をめぐる責任をとって27日付けで辞任しました。
このあとオープンな形で記者会見が開かれましたが、およそ400人の出席者から質問が途切れることがなく、会見は10時間24分と異例の長時間にわたりました。
会見では、長期にわたってフジテレビや親会社の経営トップを務め、今も取締役相談役として経営に強い影響力をもつ日枝氏の経営責任を問う質問が相次ぎました。
フジテレビの遠藤龍之介副会長は、日枝氏が会見に出席していない理由やその責任をどう考えるか問われたのに対して「日枝相談役が、ここに来る、来ないというよりも、今後それぞれがどういう責任を取るかということが重要だ。第三者委員会の報告時期を1つのめどとして、それぞれの役員がそれぞれの責任を取るべきだと思っている」と述べ、ことし3月末をめどに第三者委員会の報告書が提出されるタイミングで日枝氏を含めた残る役員についても責任が問われる可能性があるという認識を示しました。
日枝氏の取締役在任期間は40年を超える異例の長期にわたりますが、会見では、日枝氏が長く役員を務めているのが適切かと問われたのに対し、フジテレビと親会社の嘉納会長は「ご本人がどういうふうに考えられるかということだろう」と答えました。
続いてフジ・メディア・ホールディングスの金光修社長は、「それも含めて今後、あるべき体制にもっていかなければならない」と発言しました。
さらにフジテレビの港社長は「2人と同じだ」と述べました。
日枝氏が今後、みずからの責任をどう受け止め進退を含めてどのような対応をとるのかが焦点となります。
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このあたり、高利貸しの「過払い金」返還云々の影響がいまでもあるのでしょうね
(実は、私、若気の至り(^^;)で「過払い金」で司法書士のお世話になったことがあります…)
昔、アメリカの弁護士には、報酬目当てに訴訟をこじれさせるのがいる、と聞いたことがありますが、日本もそうなりつつあるのかもしれませんね。
>弁護士が全国で5万人を突破し、私が弁護士になったころの2倍を超えて3倍になろうとしていて、食えなくなっているということなのです。
確か、弁護士ドットコムニュースの特集「法科大学院」の記事で、司法試験に合格しても、かならずしも法曹に身を置くべきだとは限らない、という意見がありました。
それにも一理あるな、と思いました。
以下、トピズレですが
https://www.bengo4.com/c_18/n_17750/
弁護士ドットコムニュース
弁護士の半数超が「カスハラ被害」を経験
等
弁護士さんって本当に大変な職業だとつくづく思います。
でも、弁護士さんにこそ社会を変える力があると思います!
感謝!m(_ _)m
>実はとうとう昨日弁護士ドットコム本社に招かれて、インタビューを受けたというか、いろいろご提案をしてきたんです。
さすが有名弁護士ブロガーですね
はやくその時の記事が読みたいです!!
長々とすみませんでした…
思い出したのが、沈没治郎氏の件。うやむやになりましたが、あっちは、放送局の企画で、もう少しで人が亡くなるところだったんですぞ。
ジョン・ボイト氏、娘に勘当されてたんですか。
スタローン氏はシュワルツェネッガー氏に白い目で見られそうですし、キリスト教原理主義にはまったのかメルギブソン氏も何をやってるんだか?
やれやれ。
日枝氏でふと思い出したのが、高校に稗田と書かれた鉄亜鈴が転がっていたこと。