阪神マートン 16年ぶり新記録

　阪神のマートンが5日の対東京ヤクルト戦にてイチロー（当時オリックス）が1994年に記録したシーズン210安打を16年ぶりに更新しました。

　過去の200安打達成者
　
　（※はシーズン途中の記録）

マートン
　まず特筆すべきは内野安打の少なさ。200安打達成者のほとんどが俊足の選手であるのに対し、マートンは内野安打が全安打数の1割に満たないにもかかわらず、今シーズン1試合を残し213安打を記録している。あまり結果を残せない助っ人外国人と違い、力任せにせずにボールを素直に打ち返す点がこれだけの安打数を記録できた要因のようです。

イチロー
　1試合平均1.6安打。シーズン130試合だった当時で210安打は驚異的な安打数です。今更この御仁について多くを語る必要はないので以下省略。因みに大リーグ記録262安打を樹立したシーズンはこの数字を上回る1試合平均1.62安打。

西岡剛
　シーズン27回の猛打賞でイチローの26回を上回る新記録を達成。個人的に去年まではあまり好きじゃなかったのですが、今年は主将としてもチームを引っ張り、クライマックスシリーズ進出を果たしました。パ・リーグ上位3チームの中ならロッテの日本シリーズ進出を期待したいです。

青木宣親
　唯一200安打を2回記録しており、マートンを抑えて現時点でセ・リーグの首位打者（打率.358）です。3番・4番を打つ機会も多く打席数が少なくなりがちですが、マートンの記録を抜くなら青木じゃないかと思っています。

ラミレス
　200安打達成者の印象よりも世界のホームラン王・王貞治の7年連続100打点を今シーズンで8年連続に塗り替えたイメージの方が強いです。青木に続いて2度目の200安打は打順や四球の多さから難しいかも知れません。


　なお、200安打未満で最も安打数の多かったのは小笠原（2001年・日本ハム、現巨人）でした。