眺める空に描くもの

高齢者女子のおひとりさま暮らしノート

生協にお米が / マンションポエム

2025-03-13 07:38:39 | 日々の雑記帳
3月12日(水)のあさ空。
桜島は見えずですが、日の出は見えました。でも、桜島からは遠く離れてしまい、桜島からの日の出をルーティンにしていたせいで、どうもしっくり来ないし、感動も薄まりがち。このあと、太陽さんたらどこまで行くのやら。

桜島は全く見えません。
桜島から離れて出て来る太陽さん。
タイヨーサンサンサン♪ ←スーパー・タイヨーのテーマソングです。


さて。今日は久しぶりにCOOPかごしまに行ってみました。前回は2月の末に行ったので、お米も流通しているのではないかしらと思ったら、やはり、こちらも通常よりは品薄感は続いているものの、久しぶりにお米が並んでいました。

ふーむ。これはー。やはり、鹿児島産のお米がありません。通常は鹿児島産のお米がメインに並んでいるのですが、岡山の「あきたこまち」とか、北海道の「ななつぼし」、熊本産の「森のくまさん」など、県外産のお米です。あとは国産ながら産地不明のブレンド米で、しかも、かなり古いお米も混ざっていて、苦労してかき集めているという感じです。いつも鹿児島産のお米がずらーっと並んでいた棚に、戻っては来ないのでしょうか。価格は5キロで3580円と安い価格のものがありますが、「あきたこまち」は5キロで4480円と、やはり、高値でした。私自身はこのお米ハンターを続けたおかげで、鹿児島産の新米のおいしいお米を手に入れているので問題ないのですが、なんだか解せぬという気持ちでいます。

生協さんの近くで工事をしていて、巨大なクレーンが動いていて、この横を車で通らなくてはならず、ちょっとどきどき。たまに、クレーン車が倒れて大参事という事故を耳にするので、こういうバランスの悪い車両を扱うのは気を遣うんだろうなあと。私のようなパニックを起こしやすい人間には逆立ちしても運転なんてできそうにありません。思わず、見学してしまいました。



さて。クロワッサンの3/25号の「お茶の時間」に、言語学者の川原繁人さんと、写真家・ライターの大山顕さんの対談が掲載されていて、とてもおもしろく拝見しました。私も長く広告業界にいて働きましたので、キャッチコピーには、すぐに興味を惹かれる方だと思います。そんな中でも、高級マンションのキャッチコピーは大仰で煽情的で、ときに「何が言いたいの?」なんて、ツッコミを入れたくなるようなものがあるのは「あるある」です。大山さんはそんな詩情を感じさせるような新築高級マンションのキャッチコピーを2004年ごろから「マンションポエム」と呼んで集め始めたのだそう。たくさんのツッコミたくなるキャッチコピーが紹介されていて、楽しい対談です。

そこは、成城でもなく、仙川でもない。
そして、成城でもあり、仙川でもある。

この禅問答のようなマンションポエムは、立地がぎりぎり成城の隣りになる仙川にあるマンションだそうで、こういった不動産は認知度やあこがれが強い「成城」にあるマンションだと言いがち。でも、仙川にあるので、成城だと言えば、うそになる。それが、このようなポエムになってしまったらしい。

大山さんは言葉がポエムになるのは、何かを隠そうとするからだと思っているそうで、たとえば、政治家の答弁がポエムになるのは、言えないことがたくさんあるからで、それを隠そうとするからポエムになる。そういう視点でマンションポエムを見て、何を隠そうかとしているかを考えてみるのも面白いと語っています。そういう意味で、上のポエムを読むと、立地は成城ではないんだけど、成城にあると言っても過言ではないんだと。価値は成城と同じですよ。あなたは人には成城に住んでいると言ってもいいんですよ。そういったステータスがこのマンションにはありますよと言いたいのかなと思ってしまいます。

中心を住む。

このキャッチコピーは、本当は「中心に住む」が正しい言い方だと思いますが、「中心を住む」とあえて表現するのがマンションポエム。この逸脱した表現方法に関して、川原さんは「を」によって支配感を表していると分析。言語学の「壁塗り構文」は「壁にペンキを塗る」だと壁の一部のペンキを塗ることになりますが、「壁をペンキで塗る」だと壁一面をペンキで塗ることになる。「を」は全体を網羅する意味を含んでいるので、これも「その街に住む」ことを「その街を選択」することへのステータスを表現したいキャッチコピーになるようです。この対談はまだまだ続いていますが、興味のある方はクロワッサンの方でお読みください。

私が印象に残ったのは「隠したいことがあるからポエムになる」という大山さんの分析。よく妻にひどいことをして離婚した夫が、離婚後に思った通りにならずに、妻に復縁を求めるメールがポエムになることが多く、それを「ロミオメール」と呼ばれているようですが、それこそ、自分の身勝手さを隠すためのポエムなんだろうなと思ったら、とても合点できた気がします。どなたかが、「ロミオメール」の学校でもあるのかと言っていましたが、「ロミオメール」のポエミーなことと言ったら、定型文があるのかと思えるくらい。私も実際、知人の離婚相談に乗ったときに、妻にあてた夫さんからのメールが転送されて来たことがあるのですが、本当にポエムでした(笑)

念のため、今回のクロワッサンの特集は「京都の風格」です。クロワッサンの京都特集はよく買っているかも。今、旅行になんて行けませんが、いつか「京都に」行くときのために読みたいと思うほど、「京都を」楽しめる特集です。もう、ほんとに京都は絵になります。ため息をつきつつ、堪能しました。



今日も一日くもり空。


京都と言えば、父の転勤で大阪で暮らしたとき、何度も訪れました。まだ、子供だったので、よくわからないままに父に連れ回されたのですが、父にとっては、もう千載一遇のチャンスという思いだったのでしょうね。鹿児島から京都に旅行に行くとすれば、何度も行けるようなものではないのに、日帰りで京都旅を何度も楽しめるわけですから。私にとってもありがたい経験でしたが、何しろ、子供時代のこと。やはり、年を重ねた今、旅する方がきっと味わい深いはず。風格を楽しむ「いつかの旅」に備えたい。

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