眺める空に描くもの

高齢者女子のおひとりさま暮らしノート

気になる「おつかれさまです」

2025-02-24 07:50:29 | 日々の雑記帳
2月23日(日)のあさ空。
雲は重く、夜には雪になるという予報通りになりそうです。


今日は引きこもりデーなので、料理をしつつ、一日をこそこそ過ごします。

さて、今はほとんど人とお会いすることがない毎日なのですが、それでも、テレビや動画やと、人がおしゃべりすることばを聞かない日はなくて。その中で、何だか耳触りになってしまうことばについてのメモ書き。

その1「合ってますか?」
この「合ってますか?」を使う若者たちがとても多くて、これも一種の流行語とでもいうのかなと思う高齢者。間違いではないと思うのですが、「××さんのアドレスで合ってますか?」とか、「今、言ったことは××で合ってますか?」ということばが何だか、私には耳触りで仕方なく。「××さんのアドレスでしょうか?」とか、「今、言ったことは××という意味でしょうか?」といったことばでいいはずなのに、なぜか、「合ってますか?」をやたらと多用されるのが私には違和感で仕方なく。

その2「××してくれてありがとうございます」
目上の方にしていただいたことに対するお礼のことばなのですが、友達に「××してくれてありがとう」というならすんなり耳に入るのに、目上の方に「××してくれて」と言われると違和感が。「××していただいて」とか、「××してくださって」とかなら、耳も通過するのですが、「してくれて」ということばを聞く度に「なんですと? 今、なんとおっしゃったのじゃ?」(笑)と思ってしまう私です。

「人の口に戸は立てられぬ」は人のうわさ話は止められないたとえとして使われますが、話しことばも同じかなと。人の話しことばは制御できるものではないし、誤用もみんなが使えば誤用ではなくなってしまう。たとえば、「一生懸命」。私が中学・高校時代は誤用とされ、「一所懸命」」が正しい使い方だと教わりましたが、今は「一生懸命」は誤用とされていません。今、どちらが使われているかという例をNHKの放送現場の疑問で紹介された記事がありました。これもかなり古い記事ではあるのですが。

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「一生懸命」「一所懸命」どちらが正しい?

質問「ものごとを命がけでする様子」をあらわすのに、「一生懸命」以外に「一所懸命」の表記も時折見かけます。どちらが正しいでしょうか。
回答「どちらも間違いではありませんが、放送では「一生懸命」を使っています。」
解説
「一所懸命」[イッショケンメイ]は、「昔、武士が賜った『一か所』の領地を命がけで守り、それを生活の頼りにして生きたこと」に由来したことばです。これが「物事を命がけでやる」という意味に転じて、文字のほうも「一生懸命」[イッショーケンメイ]とも書かれるようになりました。今では、「一所懸命」よりも「一生懸命」と表記・表現される場合が多くなっています。
多くの辞書が今も両方を見出し語として載せていますが、新聞社や雑誌社では、外部からの寄稿などを除いて「一生懸命」に統一しているところが多いようです。放送でも「一生懸命」を使っています。
最近、いわゆる「会社人間」の仕事ぶりをもじって、「一社懸命」という表現も見かけました。
ちなみに、「一所懸命」と同じ「一所」を使った四字熟語の「一所不住」[イッショフジュー]は、「主として行脚僧が諸所をまわって『一か所』に定住しないこと」「居所が一定しないこと」を意味します。
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まあ、おしゃべりことばは「赤信号みんなで渡れば」みたいな側面もあるので、使われ続けていくことが「正しい」ということになり、「合ってますか」も「してくれて」もスタンダードになるのかな。

それはそれとして、私は結構、ネットスラングをおもしろがってもいて、「ww」「草生える~」(笑えるという意味)なんていうのはおもしろいと思うし、「だが、断る」とか、「知らんけど」については、会社で使うと、私のような高齢者が使うことで、若者たちが驚きつつ、盛り上がってくれました。もちろん、適切なことばの配置をしないと、逆に「痛い」ということになるので、そういう意味での誤用については、若者は厳しいと認識しています(笑)

一日、天候はどんより。時折の雨の冷たさに雪になりそうな気配。


ことばの疑問について、これは以前も書いた気もするのですが、「おつかれさまです」ということばが気になります。今、テレビを見ていて、タレントさんたちが「おつかれさまです」と挨拶する姿を見かける気がするのですが、いかがでしょうか。

鹿児島ではビジネスシーンの挨拶には、「おつかれさまです」を多用します。朝一番に会うときは「おはようございます」ですが、それ以外の時間の挨拶は「おつかれさまです」と言います。電話などでも、「××の○○と申します。お世話になります。おつかれさまです」といったような挨拶をします。「こんにちは」でもなく、「こんばんは」でもなく、大抵のシーンに使えるので、とても便利。仕事が終わった帰りは「おつかれさまでした」と言いますが、「おつかれさまです」は挨拶としての定番です。ただ、これを鹿児島以外の方に使うと、「はあ? 朝から疲れてるわけないじゃないか? バカにしてるのか?」といった反応をされることがありました。特に東京の方には通用しなかったという記憶なのですが、今、テレビ番組では鹿児島の使い方と同じように使っている方をお見かけする気がするのです。

鹿児島で「おつかれさまです」が挨拶として定着しているのは「おやっとさあ」という方言から来ているのではないかと想像しています。「おやっとさあ」という挨拶は、「おつかれさまです」の意味なのですが、仕事を頑張っている人たちに対するねぎらいのニュアンスがある方言なのです。「まこち、おやっとさあじゃっどなー」といった使い方をしたときは、「本当に頑張っていますね。ご苦労さまです」といったねぎらいの意味合いが含まれています。仕事後の「お疲れ―」という意味とニュアンスが違うのかなと。


頬に吹き付ける雨粒が冷たい。
「雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう」
名曲の一節が頭に過るよる空。クリスマスじゃないけどね(笑)

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