昨日28日、企画展などでいつもお世話になっています、長野市立博物館におきまして、
報道関係の方などに向けた新事業の内覧会がありました。
発表されたのは、川中島の戦いに関連する場所で、現地散策をお楽しみいただくための
デジタルコンテンツの整備でしたが、何種類かのプログラムが用意されていました。
この取り組みは、川中島の戦いを教育面だけではなく、観光面からもPRすることを目的に
事業展開するため、今回は長野市の観光振興課の実施事業になります。
まず市立博物館では、VRコンテンツで川中島の戦いが3Dで絵巻化された動画が公開されました。
VRとは、100%バーチャルな世界に入り込んだ体験ができる技術のこととされていて、
専用ゴーグルを装着するだけで、見渡すかぎり川中島の戦いの世界が体感できる仕組みです。
実際に体感しましたが、仮想空間に設けられた川中島古戦場の中に、錦絵に描かれた
両軍の将兵が対陣するように描かれる構成となっていまして、戦場の臨場感が伝わりました。
ここで詳細に伝えてしまうと面白くないので、実際に現地に足を運んで体感してみて欲しいです。
リアルさが感じられる戦場の中をドローンに乗って飛び回るような感覚が凄い!
三半規管が弱い方は要注意かも。
もう一つの柱がARコンテンツ。
VRとかARとか、デジタル用語についていけない自分が悲しくなります(涙)。
AR(拡張現実)は、スマートフォンやタブレットなどを通して、現実世界にデジタル情報を
投影することができるもののようです。
川中島の戦いの舞台となった八幡原に整備されています、川中島古戦場史跡公園内、
あるいは、公園内にあります長野市立博物館では部分的にARコンテンツも稼働を開始しています。
そのほか、長野市内では松代城跡や善光寺などにも設置されていて、松代城跡のものは、
設置済みでしたが、28日時点ではまだオープン前の状態でした。
ちなみに、松代城跡では木橋の老朽化に伴い架け替え工事を行っていましたが、まだ木材の
香りが漂いそうな白木の橋が架かっておりました。
3月15日以降に開通予定の予告が掲示してありましたので、こちらも春の行楽シーズンに向けて
楽しみなお知らせでした。
デジタルコンテンツ事業全体は、準備ができたところから順次になると思いますが、
事業展開する設置場所は、長野市内だけではありません。
今回のコンテンツ制作には甲府市と上越市も協力をしたこともあり、両軍大将ゆかりの地でも
ARの読み取り板を設置することになっています。
川中島の戦いは、武田信玄と上杉謙信を抜きには語れませんので、相互PRということになっています。
三市が協力して事業をすることになるとは、両将も夢にも思わなかったでしょう。
確か平成25年度に山梨県内を襲った大雪の際には両市から除雪車を出していただいたことも
思い出しながら、ささやかながら現代版の塩を送って頂いた御恩返しができればということで、
信玄ミュージアムでも総合案内にAR看板を3月1日(金)から開始します。
ご来館の際は、ぜひ、スマホでQRコードを読み取ってお楽しみください。
何が出るかは、お越しになってのお楽しみ。
ご覧になった方は、実際の川中島の戦いの激戦地、長野市にもぜひ、おでかけください。
車の方は、長野IC下車5分で古戦場。
そして、真田氏ゆかりの松代もすぐ近く。
お世話になっています真田宝物館を始め、武田氏時代には海津城と呼ばれた真田藩の居城
松代城跡や城下町が遺されています。
武田氏ゆかりの史跡も多い長野市ですので、歴史好きの方は十分ご満足いただけると思います。