9月21日、甲府市藤村記念館で開催している「まちかどの近代建築写真展in藤村記念館Ⅹ」を見学した後に町を歩く「甲府の近代建築探訪」を開催しました。
講師は教育委員会歴史文化財課の志村憲一文化財主事。集合場所は藤村記念館です。1階のイベントコーナーには県内の主な近代建築や土木遺産の写真、約200点を展示しています。なかには解体された建物もあり、「懐かしい建物だなぁ」「この町並みは私の実家の近くです」など、参加者からの感想等をたくさん聞くことができました。
甲府市教育委員会が所有している昭和初期のパネルも展示しています。甲府城や県庁、柳町を中心とした市街地の風景など、セピア色の写真が当時を伝えています。志村さんの説明によると「このパネル自体も40年以上も前に現像されたもので大変貴重な資料」とのことです。
雨が降ったり止んだり、時々吹く強い風も心配しましたが、藤村記念館から移動とともに青空も見えてきました。次に訪ねたのは山梨大学構内にある大村智記念学術館。土日も開館している施設です。大村先生の紹介からノーベル賞受賞に関係する資料、山梨大学の沿革など、幅広く学びました。
併設する「水晶庫」は、昭和2年に建てられた施設です。山梨大学が所蔵する世界に類のないほど貴重で見事な水晶が展示されています。「壁にも水晶がデザインされていますよー」と説明を受けました。
信玄ミュージアム内の「旧堀田古城園」を訪ねました。昭和8年に割烹料亭として建てられた近代建築です。参加者から「お邪魔しまぁす」の声が響きました。天候にも恵まれ、参加者全員が笑顔で探訪しました。ご参加ありがとうございました。
「まちかどの近代建築写真展」は10月6日(日)まで開催しています。詳しくは、甲府市ホームページのイベント情報に掲載しておりますので皆さまもぜひご覧ください。