先週末には信玄公祭りが賑やかに開催され、発表では祭りの期間中に23万人の方が
訪れたそうです。
信玄ミュージアムもおかげさまで祭り本番の28日(土)にはゴールデンウィーク並みの
混雑となり、信玄公ゆかりの諏訪法性兜などをご覧いただいた方も多かったようです。
その諏訪法性兜を借用させていただいています、下諏訪町立諏訪湖博物館・赤彦記念館では
現在、町制施行130周年を記念した企画展「しもすわ鎌倉物語」と題した展覧会を
今月19日(日)まで開催中です。
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主に「かわらけ」を中心とした展示で、信玄ミュージアムでも時代は異なりますが、
展示している資料になります。
過去には何度かご紹介してきました「かわらけ」ですが、知らない方のためにも改めてご紹介します。
かわらけとは、チラシにもありますとおり、『枕草子』などでもその名前が確認できる器で、
素焼きの土器皿のことです。
お皿は複雑な形でもなく、比較的容易に大量生産できることもあり、安価で手に入れられたことと、
釉薬がかかっていませんので、使い終わって洗って再利用が難しいこともあり、使い捨てられることが多い器でした。
そのため、祭礼などの神事や重要な儀式など清浄さが求められる非日常の場で使用され、
その場かぎりで使い捨てられる器として、中世には欠かせないものでした。
現代でいうところの紙皿・紙コップのような用途でしたが、清浄を求められているところで、
器に対する意識は高かったようです。
当然「かわらけ」がなければ、儀礼も成立しませんし。
下諏訪町は、言わずと知れた諏訪大社下社のお膝元。
神社の祭礼には欠くことのできない「かわらけ」。
そうした資料が過去の遺跡の調査ではたくさん出土していまして、普段は見ることが
できない資料まで展示されているようです。
この機会に足を運んではいかがでしょうか?
久々に賑わった週末が終わり、気がつけば、山裾でも所々で紅葉の気配が見られ、
徐々に秋が深まってきました。
ミュージアムのパトロール隊長も久々に元気な姿を見せ、兄妹でのツーショット。
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猫のお兄ちゃんの首の怪我は良くなったようですが、大きなキズは残ったままです。
野良社会を生き抜くには大変なのでしょうけど、ケンカは控えめにしていただきたいです。
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野良なのに、ケンカの後以外はいつも毛並みが良いお兄ちゃんです。
勉強不足で「かわらげ」については存じませんでしたが、
しもすわ鎌倉物語から、
来年ジャンプに掲載の「逃げ上手の若君」アニメ化で、
諏訪神社や諏訪地方も注目されそうですね・・
逆に恥ずかしながらカイザー様からコメントをいただくまで、「逃げ上手の若君」アニメ化を知りませんでした。
馴染みの諏訪を舞台のアニメでしたのに、大変失礼をいたしました。
現在開催中の企画展には、下諏訪町で出土した「かわらけ」
という素焼きの土器が展示されています。
諏訪社と鎌倉幕府の関わりは深く、諏訪の御射山では大規模な祭礼が行われていたようです。
その際に使用された「かわらけ」も展示されていますので、機会がありましたらぜひご見学下さい。
諏訪氏が北条時行を庇護したのも、幕府との密接なつながりがあったからこそですし、
アニメの放映で広く諏訪が注目されると良いですね。
作者の方もよくぞ北条時行、中先代の乱という日本史の中では
決してメジャーではないところに光を当てていただいたと感心する次第です。