2011年8月号 詩２編

〈安全な住処〉

それは強国の裂け目

崩壊を待つばかりの強国

涼しげな町の澄み渡った通り

薬草ニームと涼しい木陰が

高速道路沿いに続く

まっすぐ伸びた大通りは

変わった服を身にまとった

観光客でいっぱい

自由ですてきな都市

世界中で絶賛される

有名な文化と歴史

どれだけここに住みたいか

安全な住処に

残忍で独裁的な法律から逃れ

空を飛ぶ鳥のように自由になれる

ジュバ川は私の希望

私の過去の象徴

それは木を這うヘビのように

国中をさまよう

流れながら、あらゆる動植物の世話を焼き

道中の自然に水を注ぎ

賢い者を死の瞬間まで癒やしてくれる

戦争を克服できたらどれほど嬉しいか

安全な住処

  

〈恐怖〉 

人生は恐ろしいことばかり

賢い者は脅かされ

友達は馬鹿ばかり

法律は踏みにじられ

正義は却下される

 

権利が消え去ってから

もう20年になる

脅威にさらされ、つのる不安

賢い者を襲うジレンマ

却下される正義

 

人間を支配するとは

他人について

決断を下すこと

何の責任もなしに

他人を殺すこと

何の説明もなしに

正義が却下される