ゲロゲロゲロッピの原因

その日は小雨が降っていた。



庭に出した２犬を家の中に呼ぼうとした時、

電話が鳴った。

友人からだった。

その話があまりにも深刻な内容だったので、しばらくの間、２犬は庭にいなければならなくなった。

隊長に放っておかれたという行き場のない怒りを、

七色はこの木　　にぶつけた。・・・・・　それを人は、八つ当たりと呼ぶ。


　「　くやしいでし！　」


木の枝を葉で引っ張ってしならせ、

下りてきた葉っぱを食べ、幹を歯で削り、もぎ取った枝を噛み、食べ、また引っ張った。・・・・・　と思われる。

葉っぱに溜まっていた水が七色の体にザ～っと降ってきた。・・・・・　と思われる。

そして

七色は、こうなった。　



　「　ななちゃん　ワイルドだぜ～　」　　←　スギちゃんのリズムで。　スギちゃんを知らないお母さんはヤングに聞いてみよう！　


同じ所に居たにもかかわらず、

れれボンと比べて、七色のこのずぶぬれ感。


　「　れれボンは　こんなすっとぽけたかおして、ななタンが　あまみずたらしてとった　はっぱをたべてたっちゃ　」　・・・・・雨水たらしては、汗水たらしてのリズムで　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　れれ　「　おら朝から何も食べてないべさ　」・・・・・ボケたか？


れれボンは木の下で、七色がむしった・・・・と思われる葉っぱを山羊のように食べていた。


これから３時間後、


　「　ななタンは、ゲロゲロゲロッピになったのだっちゃ　」


それが先週の七色嘔吐事件の全容である。

ちなみに葉っぱを食べたれれボンは、吐きもせずウンＰに排出し、消化能力が衰えていないことを示した。

それに対して七色は、それほどの量を食べた訳でもないのに、何度もゲロゲロ吐き、お腹はゴロゴロと鳴り、顔色は青白く、気持悪くて眠れない一夜を過ごした。

性格も過敏なら、内臓まで過敏らしい。




そんなこんなで、七色は可哀想なぐらい吐き、吐く物が出てこなくなった後も何度も押し寄せてくる吐き気にオロオロして、ぐったりしてました。吐いた物を片づけている隊長を見て、悪そうにゲージに入って小さくなってる姿を見ると可哀想で、背中をさすったりお腹をマッサージしたりしましたが、れれボンはそんなことを全く気にする様子もなく、自分だけご飯を食べ、何ならななタンの分もいただきますけど的な態度でした。
そんな先週のゲロゲロゲロッピ事件にワンパンチ　

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