銀のヒモ

それは、日本シリーズ第３戦が始まる前のこと。


ななとれれはいつものように　いつもの川沿いの道を散歩していた。

すると七色が、数メートル先に何かを発見し、

隊長は　「　ギ・ギ・ギャ～　」　と胴体に亀裂が入った怪獣の人形の、お腹を押した時のような声をあげた。←　何それ　






　「　大変だっちゃ！変なヒモが動いてるでがす！　まるでヘビみたいだっちゃ！　」


・・・・・・どう見てもヘビだった。

しかも銀色。シルバーメタリック色っていうの？　そんな色よそんな色。

隊長は今来た道を引き返そうかと思った。

でも待てよ。

銀色に輝くヘビを見ると幸運が訪れるって言うよね！？・・・・・　言うのか？　

ヘビは勝利を導くって誰かが言ったよね！？・・・・・　誰が言った？　

ここは逃げてはいけない。大蛇　ジャイアンツ　に１歩も引かず真っ向勝負だ！　行け行け　楽天　七色

ヘビは七色を見て、人の家の駐車場に逃げて行った。

家主が帰って来た時にこのヘビが玄関でとぐろを巻いてる姿を想像し、マイナス７℃の寒気を感じた隊長だった。




　「　ヒモのくせに逃げ足の速い　ヘビみたいなヤツだっちゃ　」　・・・・・　だからヘビだって。


相変わらず　れれボンはヒモにもヘビにも気づかず、匂い取りに夢中だった。


銀色に光るヘビを見た時、隊長は確信した。これは勝てる！・・・・・根拠はどこに？　




そんなこんなで、ここ数日隊長の頭の中は楽天と食べることでほとんどを占めていたものだから、大事なことを忘れてたの！
楽天が優勝を決めた翌日、つまり昨日ね。それは夜寝る前に突然　気がついた！　・・・・・　あ？　あ～～　　「　研修会！今日、研修会だった！忘れてた～～！！　」研修会、午前中だったの。でも思いだしたのが夜１１時半　・・・・・　気づくのが遅すぎだっつ～の　ずぶん　　　　

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