後片付け

ごちそう様の後の、いつもの光景。



れれ　「　おらの前には、ななタンの器。おらの後ろには　おらの器　」・・・・　おらの器は、冷蔵庫とカゴの間の隅っこにある。


れれボンは自分の器をなめ終わった後に、必ず　七色の器を確認する。


七色のご飯は、玄米と同量、またはそれ以上の量のおからが入る。

最近、器に付着したおからを　なめ残すようになった七色。


　　　　　　　　　　　　　「　ななタンは　ご飯粒１つ残さず　食べるっちゃ　」


・・・・ご飯粒はね。おからのカスは残ってるよ。

そこに目を付けたのが　れれボン。

それはいわば、

これまで注目されなかった分野に着目し、まだ誰もやっていないことを見出し起業していく、

すき間産業に参入した起業家のようだった。

・・・・・・んな　大げさなっ　


起業家れれボンの戦略は、こうである。　



七色が、食べ終わった場所へ移動し、

床なめをしつつ、七色の器に近づいていく。

七色や隊長に気が付かれないように、・・・・みんな気が付いてるけど。


決して、盗み食いではないど。と誤解を生まないように、周囲との軋轢を招かないように、・・・・招くかっ　

残飯をゴミ箱に入れる前に、お客さんが残した訳を確かめる為に、ちょっと味見するみたいな、

そんな　体で（ていで）



付着した、おからを、なめる。

おからは張り付いているので、器が前へ前へと進んでいく。





そして、最後は、隅っこに行き、器が固定され、ここでなめ残しが全てふき取られる。




この作業は、結構時間がかかる為、台所にはれれボンだけが残される。この作業中は、なめに集中している為、呼んでも来ない。さすが、すき間産業に参入した起業家は、仕事熱心だな～と思う。
たった１人で起業し、頑張っている　れれボンにワンパンチ　

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