ビール紀行~旨いビールを求めて~

旨いビールを求めて国内外のビール醸造所や直営ビアパブへ旅をします

驚くべき醸造能力 長島地ビール(最終回)

2020-04-12 11:21:33 | ビール紀行(中部・東海)
前回の「長島地ビール」の続きです。


2巡目のデュンケル。

     

     

ナッティな香りとドライなボディ感がいいです。温度が上がるとモルトの旨味が増して旨い。

     

     

メインの四日市名物の「トンテキ」が到着。想像より大きい!凄いボリュームです。甘辛いソースと豚肉が合います。添えてあるニンニクのローストと合せるとさらに美味しくなります。

     

     

そして2巡目の最後はヴァイツェンで締め。さっぱりフェノール香の爽快なヴァイツェン、旨い。

今回はこれにて終了。こちらのビールは伝統的なドイツスタイル3種類のみで地味かもしれませんが、非常に良く仕上げられたビールです。今流行りの強烈な個性を持ったビールとは違い、ミスがすぐに目立つスタイルの中で、絶妙なバランスで綺麗なビールになっています。そういった所からブルワーさんのスキルの高さが伺えます。観光客の嗜好に合ったビールを意識されているので、大胆な事はできないと想定されますが、そういう制約の中で素晴らしいビールを造られていると思います。

レストランでの飲食はこれで終了ですが、その後ブルワーさんのご厚意で醸造所を見学させていただきました。

     

     

まずはモルトの粉砕の工程。モルトとモルトミルです。

     

     

次は仕込みの工程。今度は先ほど見ていた入り口側をガラス越しに望む形。仕込みの規模は2KLでドイツ人マイスターからの技術指導を受けられたとのこと。ピルスナーが全体の7割を占めるそうです。ヴァイツェンは発酵温度は低めの18C。なのでさっぱりな仕上がりということです。

     

     

     

     

そして驚きがこの醗酵・貯酒の工程。大きなタンクがひしめき合うようにズラリと並びます。発酵タンクは2KLが16基で、4KLが3基、貯酒タンクは2KLが4基!とんでもない醸造能力。外販はほとんどされていないそうで、この規模のビールは長島リゾート内でほとんど消費されるそうです。そのような供給体制なので、良いコンディションも保てるそう。温泉リゾート客向けなので、その嗜好に合わせたビール造りだそうです。納得。

     

興味深かったのがこちら。発酵タンクの傍らに置かれていたこの設備?のようなものはレストランで使用する200Lのケグです。ケグの大きさも半端ない!それだけ多くのビールが消費されるということですね。

     

こちらは瓶詰め機。お土産用の瓶ビールも販売されています。

     

     

最後は出荷を待つケグビールと瓶ビールを保管する冷蔵庫です。数多くのケグビールが出荷を待っていました。

中々興味深い醸造所見学でした。珍しい例ですが、地ビール醸造所の一つのビジネスモデルを学ばせていただきました。ブルワー様、この度は貴重な機会を有難うございました。



なばなの里
三重県桑名市長島町駒江漆畑270
TEL:0594-41-0787

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あああ
     

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