三年寝太郎

ちょっと昔、あるところに、
三年寝太郎という青年が住んでおりました。










寝太郎は、その名の通り、
いつもごろごろ寝てばっかりいました。










村のみんなが、田植えにはげんでいる時でも、
寝太郎は、寝てばっか・・・。

ｚｚｚ・・・










ｚｚｚ・・・










たまに起きてみても・・・




























やっぱり又、
縁側でごろごろ寝てばっかり・・・。





































・・・ところで、
村では田植えが終わった後ずっと日照り続きで、
田んぼの水がもうすぐひえ上がってしまいそうなのでした。

村のみんなは、この日照りは、
寝太郎が寝てばっかりいるので、
水の神様がお怒りになっているせいだ・・・という、
とんでもないめちゃくちゃな理由をつけて、
寝太郎をこらしめ様という事になりました。










おい！寝太郎！・・・と、
村のみんなはすごいけんまくで寝ている寝太郎を起こしました。










おめぇが寝てばっかりいるから、
雨が降らないんだべ！
米さそだたんかったら、どうすんだべ！

村のみんなは、まくしたてました。










ところが寝太郎は、あわてる様子もなく・・・。










そんだら、カリカリしてねぇで、
こっちさ来て、いっぺぇやっぺ・・・と言って、
寝太郎は、村のみんなを庭に招きました。










寝太郎は、こんなこともあろうかと、
庭にむしろを敷いて、宴会の用意をしてあったのでした。










『さぁさぁ、皆の衆、
手酌でどんどんやってけろ。』と寝太郎は、
村のみんなに、お酒をすすめました。










『そんだら、まあちっといただくかね。』と、
あんなに怒っていた村のみんなは、
寝太郎のすすめるお酒を飲み始めました。










その後はもう、飲めや歌えの大騒ぎ。










日照りのことなど、どこへやら・・・。










散々騒いで、村のみんなも、寝太郎も、
むしろの上で、ごろごろごろごろ寝始めました・










そして、しばらくすると・・・、

一天にわかにかき曇り、
パラパラと雨が降り始めました。










ザァ～～～

わぁ～～～、雨だぁ～～～！










ザァ～～～　ザァ～～～

わぁぁぁ～～～！










ザァ～～～　ザァ～～～　ザァ～～～

わ～～～い！わ～～～い！
これで田んぼも大丈夫～～～！

村のみんなは、大喜びでしたとさ。

取り越し苦労して悩むより、
果報は寝て待て・・・というお話でした。
（うそ、ホントはこんなお話ではありません。）（＾＾；）





・・・なぁんて、勝手にものすごくお話をアレンジしちゃった、
まんが日本むかし話の『三年寝太郎』・・・でした。
（でも、日照りを寝太郎が寝てばっかりいるせいにするのは、
元のお話でもいっしょです。
むちゃくちゃです。）（笑）



働かないで寝てばっかりいる寝太郎なので、
宴会の席に、色んなおつまみが用意されてるの変だと思い、
おつまみは、煮物と梅干だけにしました（笑）。
（大体、元のお話には宴会シーンなんてないし）（＾＾；）

寝太郎を誰にしようかなぁ・・・と悩みましたが、
ディズニー　アニメータードールには、そんなのん気そうな子はいないし、
パラドールのひかりちゃんものん気・・・って感じではないし、
RealpukiのSosoにしようと思いました。
でもSosoの普通肌の子には、自作羊毛大五郎ヘアを貼りつけちゃってあるので、
Kakaのてんしんちゃんに登場ねがいました♪♪♪
（ちょうど、スリーピーのお顔もあるので）



（出演者：FairyLand　Realpuki　Kaka　てんしんちゃん
＆
Disney Animators' COLLECTION　mini　村のみんな）

蛙になったぼた餅

本日から、
きのこ谷　ちびっ子日本ちょっと昔ばなしの、
はじまり、はじまり～～～！



きのこ谷の、ちょっと昔の農家の暮らしは、
それは、それは、貧しかったそうな・・・。

五月が終わるのも、後もうちょっとというある日、
五作の家のばあさんと嫁っこが、
芋がゆを食っていたそうな・・・。










ぐつぐつ・・・










ばあさん　『田植えで、すっかり疲れちまったよ。』










嫁っこ　『ははは・・・、あれっくれぇの田植えで疲れるなんて、
年寄りの証拠だ。』










ばあさん　『なにぉ～～～！
好きで年取ったわけじゃないわい！』

嫁っこ　『ははは・・・。』










ばあさん　『しかし、なんだな。
こう、芋がゆばっかり食ってると、
たまには、もっとうめぇもんが食いたくなるな。』










嫁っこ　『そんじゃぁ、たまには、
ぼたもちでも作るか？』










ばあさん　『でんも、小豆なんかあるのか？』

嫁っこ　『こういう時のために・・・。』










嫁っこ　『・・・ちゃんと、しまってあんだ。』

ばあさん　『ほぉほぉ。』










・・・・・・・そして。








ばあさん　『小豆は、煮えてんぞ。
もち米の方は、どうだ？』

嫁っこ　『あぁ、いいぐえぇに炊けてんぞ。』










ふーーーふーーーふーーー！










ふーーーふーーーふーーー！










ふーーーふーーーふーーー！










ふーーーふーーーふーーー！










ふーーーふーーーふーーー！




















・・・・・・・そして。








二人　『さぁ、食うべ、食うべ。』










ばあさん　『ところで、息子はどうした？』

嫁っこ　『五作さんは、田植えの手つでぇに行っただよ。
明日の夜になったら、けぇって来る。』

ばあさん　『そうか。
おい、おめぇ、ぼたもちいくつ食った？』










嫁っこ　『ご・・・いや、三個だ。
ばあさんこそ、いくつ食ったんだ？』

ばあさん　『ろっ・・・いや、三個だ。』










そして、
二人は、まだまだ食べ続け・・・。








ばあさん　『ふぅ、食った、食った。』










嫁っこ　『よく食ったなぁ・・・。』










嫁っこ　『そんじゃ、オラもう寝んぞ。』

ばあさん　『ああ、そうしろ。』










ばあさん　『この残ったぼたもちを、
明日の朝食べるおいしさって言ったら・・・。
・・・・・いいか、ぼたもち！
嫁っこの顔さ見たら、ケエル（蛙）になるんだぞ！』

ばあさんは、ぼたもちにそう言いつけました。










じぃ～～～・・・。










・・・・・・・そして、翌朝。








嫁っこ　『あぁ、今日もいい朝だ。
ばあさんや、散歩さ行って来るから、
朝飯作っておいてくんろ。』










♪♪♪～～～



















しめしめ・・・と、ばあさんが、
囲炉裏にかけてある鍋の蓋を開けると・・・。

ケロケロケロ♪♪♪

ばあさん　『わぁ～～～！
オラ、嫁っこじゃねぇぞ！ばあさんだ！』










ばあさん　『お～～～い！ぼたもち。
もう、ぼたもちに戻っていいんだぞ。』

蛙　『ケロケロ♪♪♪』










ケロケロ♪♪♪










ばあさん　『待てぇ～～～！ぼたもち～～～！』










ばあさん　『待て、待てぇ～～～！』










嫁っこ　『ふふふ・・・。』

嫁っこの方が、一枚上手・・・というお話でした。

おしまい。





今日から始まった、
きのこ谷　ちびっ子日本ちょっと昔話。
何で、ちょっと・・・かと言うと、
昔話にしてしまうと、
ばあさんの眼鏡とか、台所の流しのタイルとか、
その時代にはないものが出てきて変なので、
あんまり昔じゃなくて、ちょっと昔・・・にしました（笑）。

今日のお話は、『蛙になったぼた餅』という、
五作のお母さんとお嫁さんのお話でした。

いつもは優しくて、穏やかな、
つゆ草の里のおみよさんと、その孫のユヅキのお嫁さん小豆が、
今日は、ちょっと豪快なばあさんと嫁っこになってて新鮮でした（笑）。


やっぱり、屋根が付いてると撮りやすい♪♪♪







民家の横からも撮れる様に、
早く、側面部分の屋根も作りたいな。






まんが日本昔ばなし、だ～～～い好きです♪♪♪
声の出演の市原悦子さんも、おっしゃっていましたが、
絵が素晴らしいと思います。
絵が可愛いし、色合いとかもすごくいいです。
日本昔ばなしの写真撮っていたり、お話書いてると、
日本昔ばなしの世界に浸っていられるので、
すごく楽しいです♪♪♪

チョコちゃん、ナイスなアイデア、
ありがとう～～～！＼（＾▽＾）／


次は、『きつね女房』というお話にしたいのですが、
田んぼの風景をどうしようかなぁ・・・と思っています。
まんが日本昔はなしには、よく田んぼの風景が出てきます。
田んぼの背景布が欲しいけれど、そんなのないしなぁ（＾＾；）。



（出演者：peca doll　オミヨ扮するばあさん
＆
Disney Animators' COLLECTION　mini　ムーラン　小豆扮する嫁っこ）