それでも日は昇る

今日よりいい明日が来ますように!

3.11の記憶

2015-03-12 06:49:32 | 日記
昨日の14:46。地域一帯にサイレンの音が鳴り響いた。
東日本大震災から丸4年。もう4年経ったのかとい思いと、まだ4年しか経っていないのかという思いと。どちらかと言うと、私の場合は前者の気持ちの方が強いように思う。
私が住んでいるところは被災地だけど、幸い津波の被害はなくて、復興も早かったせいだろう。
実際、今はあちこちの道路にちょっと亀裂が入ったりはしているけど、震災後によく見かけた崩れた家や壁などは見当たる範囲ではなくなり、今ではむしろ震災の爪痕を探すことの方が難しくなってしまった。
当然、生活面でもまったく支障はなし。電気も水道もガスも普通に使えるし、お店に行けば何でも手に入る。
それでも3月11日を迎えるたびに、あの日のことはまだ鮮明に思い出す。
子供たちと3人、リビングのテーブルの下に縮こまって、いつ終わるともしれない大きな揺れにおびえていた。
時間にすれば何十分も続かなかったはずなのに、まるで永遠に続くかのような地獄の時間。
ついていたテレビは途中で消え、食器が割れる音、階下で何かが倒れる音、子供たちの叫び声・・・。いろんな音があちこちから耳に入ってきて、頭が真っ白になった。
揺れが大体おさまった後、窓から外を見たら普通に歩いている人もいたし、車も普通に通っていたので、そんなに大きな揺れじゃなかったのかな・・・なんて思ったけど、その希望はラジオを聞いた瞬間に打ち砕かれた。
それから1ヶ月くらいの非日常は未だに忘れない。当たり前のことが当たり前じゃない生活。このまま普通の生活になんて戻れないんじゃないかと思ったあの日。
だから4年後の今、当たり前の生活を送れていることに感謝しなきゃと思う。
そして未だに復興が進んでいない地域に、一刻も早く「当たり前の日常」が戻りますようにと祈りたい。