若いころから旅行は好きで、ずいぶん行ったつもりだったが…。
飛行機だけは乗ったことが無かった。
怖さもあったが、機会がなかったのだろう…。
国内はおろか、海外なんて…。
夢また夢の話だ。
私が子供の頃、それこそ、1ドルが360円の時代。
父が業界の旅行で、ハワイに行くことが決まった。
羽田空港からだ。 まだ、成田国際空港は出来てない時代だ。
それこそ、一族郎党、皆が見送りに行くと言う、物々しい時代だった。
今、思い出しても笑っちゃう。
私など、授業を早退する始末。
まるで、別れの水杯の時代に逆行した思いだ。
その後、飛行機に乗る機会もなかった。
ようやく、飛行機に乗ることもなく、このまま、一生を過ごすのも嫌だな…と、思い立って、北陸旅行を飛行機で行くことに。
40代の終わりにして、初めて決意した。
羽田→小松空港は、どれくらいだったろうか。
40分もしなかったような…。
飛び立って、日本列島の真ん中を走る山脈を超えたら、あっという間に小松空港へ着陸。
人生初のフライトはあっけなく終了した。
この時の、お供も、長男だった。
もう、30年以上前の話だけれど、息子にとっても、人生、初フライト。
強烈な印象だったそうな。
私にとっては、数えきれないほど来てる金沢の街。
息子にとっては、30年ぶりの街。
印象は如何に…?