我が家は、長いこと、夫婦別室できた。
二人とも若かったから、これといって困ったこともなく、順調に来た。
寝室で本を読むことは、私のもっとも至上の喜びとするところだし…。
不都合なことなど、全くなかった。
ところが、最近の主人の不眠症。

長く、尾を引いている。
私の寝室は、猫ちゃんのために、扉は解放状態だ。
もう、愛猫ちゃんはいないのだから、扉を閉めてもいいのだけれど、何故か、開けっ放し。
やれ、寝れない…だの、背中に湿布薬貼ってくれ…など、夜中でも始終、起こしにくる。
別室の良さなど、どこ吹く風。
要は、一人でいることが寂しくてならないのだ。
圧迫骨折の時など、私は、一人でリビングに、自分の居場所(巣)を上手に作る。
寂しがり屋の主人は、きっと、一人でいる不安に勝てないのだろう…。
同じ部屋で寝てあげれば、少しはうるさくないだろう…。
主人のためと言うより、少しでも眠れる時間を取れるように、私も、寝室を出て、主人に付き合う。
リビングは、暖かく、TVも独り占めだし、飲み物だって、食べるものだって、手当たり放題。
こんな居心地の良い処はないだろう…。
今夜も、また、リビングでの就寝になるのだろうか…。