寂聴さん曰く-。作家と言うと偉そうで、作家先生っていう感じがするじゃないですか。小説家って言うと、作家より気やすいって言うのかな。そんなに敬われるほどのものじゃないという感じ。 . . . 本文を読む
小説を書くのは好きだからやめようとは思わないけれど、同じような作品をいくつ書いてもしょうがないじゃないか、と。私は教養も低いし才能もないから、自分を改革しなければいけない、と思った。そうじゃないといいものは書けないと思ったんです。だから、とにかく自分を変えようとしました。男もいたけれど面倒くさくなった。だから「それもいらん」と。 . . . 本文を読む
瀬戸内 寂聴さん,97歳。大病を乗り越え,命の火を燃やして,小説を書き続ける・・・・ ガンの摘出手術と長い入院生活を終えた寂聴さんは,秘書のモナさんに付き添われ,寝たきりのままで退院した。収まらない痛みに耐える日々,脳裏に甦るのは,これまでの人生で出会った男たち,そして筆を競った友の「死に様」だった――。ただ一筋に小説への愛と修羅を生きた女の、鮮烈な「いのち」を描き尽くす、渾身の感動作。 . . . 本文を読む