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”現代社会の病理と人の脳に備わる闇を解き明かす書”とのうたい文句の、脳科学者・中野信子著、『脳の闇(新潮新書)』。いま社会問題ともなっている外食店での客の迷惑行為問題を考えるうえで、大変参考になった。
迷惑行為加害者への罵倒、批難の一方、前途をおもんばかり擁護する意見も、なるほどと思える。また、被害者である寿司チェーン本社の . . . 本文を読む
脳科学者・中野信子さんが、自身の人生経験と脳科学にもとづいて書きおろしたとする、『脳の闇(新潮新書)』が好評で、発売1週間で大増刷ということです。私、”現代社会の病理と人の脳に備わる闇を解き明かす書”、という宣伝文に誘われて、読みました。いま世間を賑わせている外食店での客の迷惑行為を考える上で、大変参考となりました。参考となった点とその理由は、次の通りです。
▼問題の前 . . . 本文を読む
ロシアのウクライナ侵攻が継続中の状況にあって、いま読むべきはこの本と思うのです。その本の名はウクライナ生まれでベラルーシ在住のドキュメンタリー作家アレーシ・アダモーヴィチ著『戦争は女の顔をしていない』です。この本は、男目線の戦争小説ではありません。女性の立場で書かれています。50年前の戦争をテーマーに書かれた小説ですが,いまの状況につながる内容であります。 アダモーヴィチはベラルーシに住み,ルカ . . . 本文を読む
『続・発想法』-を読み返しよみかえしてみて。
現代の危機的状況を打開するために
体系だった知識そのものをかりに科学とよぶならば、「科学」と「科学する」ということはおなじではないのである。「科学する」とは、すなわち、混沌とした現実のなかから、なんらかの秩序を見出して、体系づけることを指している。
1『続・発想法』 p6~p7
Ⅰ現代の危機 . . . 本文を読む
見つめ合い あ、 これダメだね 照れ笑い カラダは離すもココロは密で
ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ
コロナ禍にあって,「三密」「夜の街」だのと,とかく風当たりが強いホストクラブ業界。そんな夜の歌舞伎町で生きるホストたちの短歌が,『ホスト万葉集』(短歌研究社/講談社)です。この歌集には,6店のホストクラブを構える「スマッパ!グループ」会長の手塚 . . . 本文を読む
今朝方,我が家から約二十キロ先を震源地とする震度4の地震にたたき起こされた。どうにも寝付かれなくて,本棚の奥にしまい込んでいた『ホタル帰る』を久しぶりに読み返した。
◇ 一九四五年六月,出撃の前夜,特攻隊員の宮川軍曹は「小母ちゃん,死んだらまた小母ちゃんのところへ,ホタルになって帰ってくる」と鳥浜トメさんに言い残して鹿児島県知覧基地から出撃していった。ところがその夜,トメさんの家に,本当に一匹 . . . 本文を読む
恩師伊東光晴先生が,『図書 2019年9月号』岩波書店発行の冒頭で「私にとっての加藤周一」と題して,戦後日本を代表する国際的な知識人である故加藤周一氏にの人となりについて畏敬の念を込めて綴っておられます。今年92歳,心臓発作で倒れ,医師からは99%助からないとの宣告から奇跡的な回復を遂げられ,年齢を感じさせない健筆をふるっておられます。 . . . 本文を読む