菱刈鉱山は鉱石1トン中に含まれる平均金量が約40グラムという高品位(世界の主要金鉱山の平均品位は約3〜5グラム)であり,現在も1年間に7.5トンの金を産出している。過去には日本国内にも多数の金属鉱山があったが閉山が相次いつぎ,日本国内で商業規模で操業の金属鉱山は,菱刈が唯一となった。 . . . 本文を読む
伊佐市の「菱刈鉱山」は,いまや日本で唯一商業規模で操業が行われている金鉱山である。菱刈鉱山では毎年,国内の産出量の9割にあたるおよそ6トンの金が採掘されている。菱刈鉱山には合計156もの鉱脈(鉱床)がある。鉱脈ができたのは約100万年前と,金鉱脈としては非常に新しい。長さは東西に約3キロメートル。そこに迷路のように張り巡らされている。 . . . 本文を読む