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YouTube: The Beatles - Revolution HQ (Digital Remaster)
今日からいよいよ11月。今年も後2カ月、なんだかせわしい感じ、天気もすっきりしないのも関係あるのかな?今回は分解するには、難解すぎる「Revolution」聴くにはきけるけど、調べるには奥が深すぎる曲です!このインド滞在中にかなりの曲を書きためたビートルズは4月に帰国後、5月30日の「レボリューション1」を始めにこのアルバムのセッションを開始した。
最終的に曲は32曲録音されたが、ジョージ・マーティンは「クォリティを高めるために1枚に絞り込むべきだ」と主張。(*ホワイトアルバム)
ビートルズ側はこれを聞き入れずに最終的に30曲入りの2枚組として発売したのである。
各自の音楽家としての成長、それと共に育つエゴとプライド。
そしてセッション途中からの8トラックレコーディングの導入が、それぞれの個人作業を容易にしてしまった。
5月14日にはビートルズ自身のレコード会社「アップル」設立を発表。
ブライアン・エプスタイン不在の中、ビートルズはまったく未経験のビジネスに身を投じストレスを溜め込み始める。
お互いがお互いを助け合っていた4人のバランスが、このセッションより微妙に狂い始めたのだった。
この曲が録音開始されたのは1968年5月30日。アビイ・ロード第2スタジオ。
この「ホワイト・アルバム」セッションで一番最初に取り上げられたのがこの曲である。
元々この曲は「Revolution」という題名であった。複数のバージョンを作る予定もなかったためである。
まず、ピアノ、アコギ、ドラムの編成でリズム・トラックが17テイク録音された。
これらのテイクはどれも5分前後であったが、第18テイクは10分17秒も続いた。
後半6分は混沌とした状況で、ジョンの叫び、ヨーコのつぶやき(スタジオ内にすでにいたんだね・・・)、フィードバックギターの渦などなどが録音されているそうだ。
このアルバムはビートルズが設立したレコード会社「アップル」から発売される初めてのアルバムで、この曲は最初シングルとしてリリースされる予定だった。
「革命」というタイトルがふさわしい、という事であったがどっちにしろ当時はシングルに10分は収録できない。
のちにこの後半部分は削られて、「レボリューション9」のサウンドエフェクトに転用され、
この曲もリメイクされて「レボリューション」となったが、ポールの「ヘイ・ジュード」のB面曲になってしまう。
翌日の1968年5月31日。アビイ・ロード第3スタジオ。
ポールのベース、そしてジョンのボーカルを録音してリダクションミックス。これが第19テイクとなる。
その第19テイクにポールとジョージのコーラスを録音した。
1968年6月4日。アビイ・ロード第3スタジオ。
歌詞の一部分を決めかねていたジョンは「どっちも歌う」事を決意して、ボーカルを再録音。
この日はなんと第3スタジオに寝転んで歌ったそうである。
あとはドラムの追加録音、ポールのオルガン、サウンドエフェクトなどが各種オーバーダブされた。
リダクションされたこのテイクは最終的に第20テイクとなる。
(サウンド・エフェクトやオルガンはリミックスの段階で削除されている。)
この時点でまだ曲の長さは10分あった。
An anecdote ~ こぼれ話
- 3つのバージョンがあるこの曲だが、「レボリューション9」はともかくとして
「レボリューション」とは同じメロディーの曲である。
しかし、歌詞が違う部分がある。
「But when you talk about destruction. Don't you know that you can count me out」
(もしお前が破壊について語ってんなら、オレを仲間から外してくれ)
の部分はこの「レボリューション1」では
「But when you talk about destruction. Don't you know that you can count me out....in」
と「仲間から外してくれ・・・いや入れてくれ」と曖昧な感じで歌っているのである。
リメイクされた「レボリューション」でははっきりと「Count me out(外してくれ)」と歌っている。
社会的影響力もこの時期はすごいものだっただろうし、ジョンは例の「ビートルズはキリストよりも有名」発言騒動で懲りていたのか、ここの部分でも非常に気を遣ったようだ。まだまだあると思いますが、あらためて後日ということで、これからも、よろしく!