佇む猫 (2) Dr.ロミと助手のアオの物語

気位の高いロシアンブルー(Dr.ロミ)と、野良出身で粗野な茶白(助手のアオ)の日常。主に擬人化日記。

これまでの記録14 一年後 

2019年04月19日 | 主に画像(ロミ)

この家に来て、一年が過ぎた。

ウチがのり丸の家に来たのは昨年の4月18日。


のり丸はノートをきちんと付けることができない人間で、子供の頃から学校のノートは大概最初の3ページで終わっていた。
もちろん日記なども、まともに付けたことはない。
今でもチラシの裏などの適当な紙に重要なことを書きなぐり、それを大きいホワイトボードに貼ったり、(カテゴリー別の)大きな箱に放り込む癖がある。
そんなルーズなのり丸じゃから、ブログは到底続かないだろう、と本人も思っていた。

「猫を飼ったから、ブログを書いて記録を付けていこうと思う」
と数人の友人に報告したものの、ブログ開設後、しばらくは何も書かずに放置していた。

なんとなく書き始めた最初の頃は「gooブログの説明」をきちんと読んでなかったし、システムもよく把握していなかった。
今年になって、いろんな機能があることに気が付いたようじゃ。

 

ある日ウチが机の下に潜んでいると、パチッとスマホで撮影された。
それから、だんだんと撮影される回数が増えていった。
最初の頃、写真はほとんどピンボケじゃった。

【今より小さい。2.3㎏の頃】

のり丸は「記録を付けてやらないとな…」と呟やきながらも、何もせずにゴロゴロしとることが多かった。

【ウチも一緒にゴロゴロしていたが】

 

ウチと過ごすうちに、のり丸に起きた変化

1.自炊をするようになった。

それまでは、99.7%ぐらいの外食率だったが、夜は早く家に帰ってくるようになった。
そのせいなのか、夕食の自炊率があがった。
とはいえ、肉や野菜をぶった切って大きな鍋に入れるだけ、という大雑把な男料理である。

しかし時たま偶然が重なり奇跡的に「抜群の味」になることもある。
酒は弱いのに、たまにワインを開けたりして「豪華なディナー」感に浸る日もあるようじゃ。

2.「玉ねぎ注意報」を出すようになった。

自炊をするのはいいのじゃが、「玉ねぎ」などの(猫に有害な)ネギ類を使う時は、ウチは猫部屋に閉じ込められる。
玉ねぎの切れ端がどこにも落ちてないことが確認されてから、キッチンに入ることを許される。

他に残留洗剤がないようにシンクをキレイに拭いたり、(猫に有害な種類の)アロマが入った製品を購入しなくなった。
そして、なんとなく水回りだけは清潔に保たれておるの。

本物のルーズではなくて、実は完璧主義の神経質の裏返しなんでは?と本人も疑い始めておる。
人間は相反するもので構成されているので、案外そういう部分もあるかもしれんの。
(ま、どちらも人から好まれない性質じゃが)
 
3.スマホで写真をたくさん撮るようなった。

一応、オリンパスのミラーレス一眼があるが、あまり活用されていないようじゃ。
いつも手軽なスマホで写されることが多いの。

のり丸は「自撮り」に興味のない人間だったが、時々ウチと一緒に写るようになった。
人にスマホの中を見られたら、ただの「激ヤバ野郎」なので、一応秘密じゃ。

4.安全に気を付けるようになった。

一年前まで「危険運転する奴」と一緒の車で移動していた。
(のり丸は矯正視力が上がらない為に、運転免許を返納している。だから他者の車に便乗することが多い)

いい奴だったが、運転は最悪だったらしい。
分かりやすく説明すると、運転中に「ポケモンGO」をしたり、汁物を箸で食べながら右折をするタイプである。
誰かが注意などしようものなら速度をグンと上げ、更に危険運転が増す傾向にあった。

ある日、そいつはのり丸が乗ってない時に衝突事故を起こした。
幸い誰も命に別状はなかったのだが、以来のり丸はそいつと組むのをやめた。

ウチと暮らすようになって、避けられる危険は避けたいと思うようになったらしいの。

5.生活に責任感のようなものが芽生えた。

オトンのような責任感なのか、オカンのような心配性なのかわからんが…。
守ってやらなければならない、最後までウチを守り切れるか、という観点で生活を考えるようになったらしい。

どうやらウチがひとりでポツンと家で待っとる、ということが、いつものり丸に緊張感を与えているのは確かなようじゃ。

現実なのか夢なのか、生きているのか死んでいるのか…すぐ物事の境界線があいまいになるのり丸に、ウチは現実感を叩きつけておる。

【相変わらず、風呂場が大好き】

【季節が変わってきたの】

【建物の外はこんな感じ】

【いつもキリっと】
 
 
【のり丸を現実に引き留めるアンカー猫として】

今日もウチは苦戦している。


じゃあ、またの。
 

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