この家に来て、一年が過ぎた。
ウチがのり丸の家に来たのは昨年の4月18日。
のり丸はノートをきちんと付けることができない人間で、子供の頃から学校のノートは大概最初の3ページで終わっていた。
もちろん日記なども、まともに付けたことはない。
今でもチラシの裏などの適当な紙に重要なことを書きなぐり、それを大きいホワイトボードに貼ったり、(カテゴリー別の)大きな箱に放り込む癖がある。
もちろん日記なども、まともに付けたことはない。
今でもチラシの裏などの適当な紙に重要なことを書きなぐり、それを大きいホワイトボードに貼ったり、(カテゴリー別の)大きな箱に放り込む癖がある。
そんなルーズなのり丸じゃから、ブログは到底続かないだろう、と本人も思っていた。
「猫を飼ったから、ブログを書いて記録を付けていこうと思う」
と数人の友人に報告したものの、ブログ開設後、しばらくは何も書かずに放置していた。
と数人の友人に報告したものの、ブログ開設後、しばらくは何も書かずに放置していた。
なんとなく書き始めた最初の頃は「gooブログの説明」をきちんと読んでなかったし、システムもよく把握していなかった。
今年になって、いろんな機能があることに気が付いたようじゃ。
今年になって、いろんな機能があることに気が付いたようじゃ。
ある日ウチが机の下に潜んでいると、パチッとスマホで撮影された。
それから、だんだんと撮影される回数が増えていった。
最初の頃、写真はほとんどピンボケじゃった。
【今より小さい。2.3㎏の頃】
のり丸は「記録を付けてやらないとな…」と呟やきながらも、何もせずにゴロゴロしとることが多かった。
【ウチも一緒にゴロゴロしていたが】
ウチと過ごすうちに、のり丸に起きた変化
1.自炊をするようになった。
それまでは、99.7%ぐらいの外食率だったが、夜は早く家に帰ってくるようになった。
そのせいなのか、夕食の自炊率があがった。
とはいえ、肉や野菜をぶった切って大きな鍋に入れるだけ、という大雑把な男料理である。
そのせいなのか、夕食の自炊率があがった。
とはいえ、肉や野菜をぶった切って大きな鍋に入れるだけ、という大雑把な男料理である。
しかし時たま偶然が重なり奇跡的に「抜群の味」になることもある。
酒は弱いのに、たまにワインを開けたりして「豪華なディナー」感に浸る日もあるようじゃ。
酒は弱いのに、たまにワインを開けたりして「豪華なディナー」感に浸る日もあるようじゃ。
2.「玉ねぎ注意報」を出すようになった。
自炊をするのはいいのじゃが、「玉ねぎ」などの(猫に有害な)ネギ類を使う時は、ウチは猫部屋に閉じ込められる。
玉ねぎの切れ端がどこにも落ちてないことが確認されてから、キッチンに入ることを許される。
玉ねぎの切れ端がどこにも落ちてないことが確認されてから、キッチンに入ることを許される。
他に残留洗剤がないようにシンクをキレイに拭いたり、(猫に有害な種類の)アロマが入った製品を購入しなくなった。
そして、なんとなく水回りだけは清潔に保たれておるの。
そして、なんとなく水回りだけは清潔に保たれておるの。
本物のルーズではなくて、実は完璧主義の神経質の裏返しなんでは?と本人も疑い始めておる。
人間は相反するもので構成されているので、案外そういう部分もあるかもしれんの。
人間は相反するもので構成されているので、案外そういう部分もあるかもしれんの。
(ま、どちらも人から好まれない性質じゃが)
3.スマホで写真をたくさん撮るようなった。
一応、オリンパスのミラーレス一眼があるが、あまり活用されていないようじゃ。
いつも手軽なスマホで写されることが多いの。
のり丸は「自撮り」に興味のない人間だったが、時々ウチと一緒に写るようになった。
人にスマホの中を見られたら、ただの「激ヤバ野郎」なので、一応秘密じゃ。
4.安全に気を付けるようになった。
一年前まで「危険運転する奴」と一緒の車で移動していた。
(のり丸は矯正視力が上がらない為に、運転免許を返納している。だから他者の車に便乗することが多い)
いい奴だったが、運転は最悪だったらしい。
分かりやすく説明すると、運転中に「ポケモンGO」をしたり、汁物を箸で食べながら右折をするタイプである。
誰かが注意などしようものなら速度をグンと上げ、更に危険運転が増す傾向にあった。
誰かが注意などしようものなら速度をグンと上げ、更に危険運転が増す傾向にあった。
ある日、そいつはのり丸が乗ってない時に衝突事故を起こした。
幸い誰も命に別状はなかったのだが、以来のり丸はそいつと組むのをやめた。
幸い誰も命に別状はなかったのだが、以来のり丸はそいつと組むのをやめた。
ウチと暮らすようになって、避けられる危険は避けたいと思うようになったらしいの。
5.生活に責任感のようなものが芽生えた。
オトンのような責任感なのか、オカンのような心配性なのかわからんが…。
守ってやらなければならない、最後までウチを守り切れるか、という観点で生活を考えるようになったらしい。
守ってやらなければならない、最後までウチを守り切れるか、という観点で生活を考えるようになったらしい。
どうやらウチがひとりでポツンと家で待っとる、ということが、いつものり丸に緊張感を与えているのは確かなようじゃ。
現実なのか夢なのか、生きているのか死んでいるのか…すぐ物事の境界線があいまいになるのり丸に、ウチは現実感を叩きつけておる。
【相変わらず、風呂場が大好き】
【季節が変わってきたの】
【建物の外はこんな感じ】
【いつもキリっと】
【のり丸を現実に引き留めるアンカー猫として】
今日もウチは苦戦している。
じゃあ、またの。