丈夫な作りで定評のある(アビレックス)AVIREXの黒Tシャツで、14年生きた。
先日、知人の22歳の女性が言った。
話している途中で、彼女はハッとした表情になった。
どうやら私の癖(へき)を思い出したようだ。
TシャツはもうとっくにTシャツとしての使命を果たし、寿命を迎えていたらしい。
新品の高級品には全く興味がわかず、チープで古ぼけている物ばかりを好んだ。
それが破れたり壊れたりすると修理して使った。
ただし修理の仕方は雑で、たいてい色ムラがあったり、ツギハギになることが多い。
これまで、その美意識を人から(特に女性から)共感されたことはほとんどなかったが、今後も自分のこの癖(へき)は続くだろうと思っている。
【カバン…推定30歳】
色々な家を転々とし、私の元に落ち着いてから5年経つ。
何度も底と中敷を張り替えている。こんなに丈夫で足に馴染む靴はない。
毎日ネジを巻いているが、哀愁はまだ無い。後10年はかかるだろう。
捨てた1号とほぼ同じデザイン。ようやくシワシワ、ヨレヨレ感が出てきた。まだツギハギはない。