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ポエムストーリー物語詩:春風にあたりたい

2021-04-06 11:41:59 | ポエムストーリー物語詩



誰もいない あの場所で
いつか二人で
春風にあたりたい
誰も歩かない あの道を
いつか二人で 
何処までも歩きたい

パステル色で柄模様のある
部屋の中で
万華鏡を回しながら

いつの日も思います

少し違う色の絡繰り模様
まるで過去にあった
草木と動物の自然の
文明時代の文字柄

この部屋は 以前貴方がいた
カーテン越しに見る 貴方は
白い画用紙に残されています

貴方の目に
浮かんでいる絵
貴方の目に
映されている絵
貴方の目に
描かれている絵

春風が窓ガラスを叩く
私は窓ガラスを開ける

そっと 耳をすませば
春風に流されて来る声
そっと 耳をすませば
春風が何かを囁き呟く声

浮かんでくる貴方の眼差し
涙目で歪んで見える
「ん?・・・」
「きっとつうじてるよ」
「何が」
「君が思っていること」

春風にあたりたい

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