直也は久美子への思いを幼少期の頃から思い出していた頃には直也は縁側に座り庭と空を見ていると空は薄暗くなり雷が鳴った。プルルループルルループルルループルルルーと電話が鳴るが直也には聞こえず直也の父はそっと傍に寄り添った。
「春樹が死んだ?」直也と春樹は兄弟のように育った。今度は直也から神は従兄弟の春樹を奪い去る。直也は大切な久美子を奪われ従兄弟の春樹を奪われていった。直也の心は爆発寸前だった。でも直也は苦痛と悲痛に耐える事しかできなかった。どんなに仲間いても2人の死によって孤独感が増していく。直也と春樹の関係は双子のように育つ2人は幼少期は良く遊び喧嘩もした。直也と春樹の共有するものは歴史上の偉人であったが直也は自分だけを信じ前を向いて歩いていくだけで自分からは仲間を作らない。春樹は自分だけでなく相手も信じ自ら仲間を求め仲間を作っていた。春樹は常に正義というものを重んじ考えていた。直也はある事を思い出し直也の父は直也が物心がついた頃から人の器の話をしていた。幼少期の直也にとっては意味不明の言葉だった。中学へ入学し大切な友を亡くした心に父の言葉があった怒りと憎しみに耐えながら直也は父の言葉の意味にすがり父の言葉によって耐える事が出来たのだろう。そして直也は父の言葉の意味を探し始める事になる意味不明な言葉とは何かその答えを探し始める直也だった。
血まみれの喧嘩によって父の言葉を思い出す事になったのだ。
直也は自らの心の中に持つ怒りと憎しみを抑えるためある行動を起こす。それは保育園から一緒であった優子の伯父のもとへ行き怒りと憎しみから逃れる術を学び始めるのだ。優子の伯父はボクシングジムの会長で子供会の会長を務める人物だった。仲間達は直也の思いを感じ取っていた。いつも一緒にいた直也を探そうともしなかった。
中学の教員達も直也の気持ちを知っていた。そして直也どういう人物かも知っていた。直也は教員達や仲間達に見守られていた。教員達は直也には仲間から慕われるだけの器があった事を気づいていたが教員達は直也に出来る事は見守る事しかできなかった。これからの先に自ら気づけるよう見守る中で対応を考えていく。この対応は中学を卒業し高校への進学時には申し送る内容の一つであった。直也にとってボクシングを学ぶ事とは怒りの感情だけが直也を動かしていたようだ。
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