Sho's-Blog/PoemStory/illust

MessagePoem/LoveStory/youngStory/SFfantasyStory/illust

セイネンキレジェンド28話

2025-02-04 06:21:37 | 小説セイネンキレジェンド

2ラウンド目のゴングが鳴った時には直也はすぐに立ち上がろうとはしなかった。1ラウンド最終の時の相手のパンチでよろけ直也の体力は落ち気力はあっても身体が動かなかった。直也が立ち上がらない!観客達はざわめきだした時にい直也は焦るかのように立ち上がりリングの中央に向かう。これも直也の心理戦でもあった。体力だけでなく直也の足にも何かしらの影響があったのだ。この2ラウンドで直也のフットワークは限界に達していたのか?。相手の選手は直也の動きを見ながら恐らくノックアウトKO勝ちを狙っている。直也も1ラウンドでノックアウト勝ちを狙いパンチの数は多く体力も落ちていたが軽いフットワークは減少する事はなかった。直也は相手からの軽いジャブに打たれピンチの状態が続いた為だったのかもしれない。
「大島!直也!大島!直也!大島!直也!」
観客の声援が直也の応援に変わっていくが直也の動きは完全に相手のペースによって崩され相手のパンチは相手の思い通りに直也の顔面をとらえていた。
「やばい!やばい!やばいぞ!離れろ!直也ー!離れろ!直也ー!離れろ!」
コーナーの声は直也の耳に入る事なく直也の左腕は下がりつつありガードは右腕しかない。
「よーし!行けー!行けー!行けー!」
相手サイドからの声だけが聞こえてくる。直也は何時まで耐えられるのか?このまま続けるか?直也の左腕のガードは下がりつつあった。会長はコーチの肩をたたきコーチはタオルを握る。
「もう無理だ!立っているだけで、もう直也には無理だ」
プロテストの前の康志も心理戦の為に首を振り、もう直也には無理だと言っているようだ。コーチがタオルを投げようとした時には優子はコーチのタオルを奪い握る。
「なんだお前、もう終わりだ!無理だ」
「直也は何かしようとしてるんだと思う」
「あれを見てみろ!もう無理だ!殺す気か!」
「もう直也は死んでるわ、きっと戻って来るから」
「女のお前に何がわかる?」「直也の事は女の私だから分かるのよ!」
優子はコーチだけでなく会長からもプロテストの康志からも全てのタオルを強引に手で取りあげる。
「タオル投げるなら私が投げるから」「お前は直也を殺す気かー!?」
殴られ続ける直也は相手は思い通りにジャブにフックにボディ。それでも倒れない直也だったノックアウトを狙う相手に対してどうするか?心理戦で対策を練っていた。過去のスパーリングでアッパーで倒れた事を思い出す。時間外に康志が相手に思い込ませるには味方からだという言葉が直也の心理戦に効果を与えていた。直也は右利き左利きの体制で相手を混乱させる為の心理戦を考えていた。ドクターストップの時に条件付きだったが康志と優子は直也の心理戦についてドクターに伝えていた。会長やコーチには伝える事はなかった。そして直也は倒れるような様子ではなかった事で会長やコーチは焦りながらも直也の様子を冷静に見始めた。そして直也は以前の喧嘩を思い出した。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿