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アンネ・フランクの日記が日本の図書館で破棄される

2014-02-21 | Weblog

(写真)アンネ・フランクの日記とその関連本が少なくとも265ページ破棄されました

 

(写真)背後にいる人物もその動機もはっきりしていません

図書館職員によると、少女アンネ・フランクの日記の100ページ以上が日本の首都東京の公立図書館で破棄されました。

破壊行為の背後の人物は分っていません。米ユダヤ人権団体が警察の調査を求めています。

これは、アンネ・フランクが、第二次大戦中にアムステルダムを占領していたナチスから隠れて書いた日記です。

その本によって彼女は戦時中のユダヤ人の苦難の象徴となりました。

日本図書館委員会の代表者のムラタさんは、これまでに東京の5図書館が破壊行為を報告しているとAFP通信に語りました。

「誰が何故こういうことをしたのか分りません。」

一方、「アンネ・フランクの索引にある全ての本が私達の図書館で被害を受けた。」と東京都杉並区の図書館員のオオバヤシさんは言います。

世界ユダヤ人権団体サイモン・ウィーゼンタール・センターは、事件に衝撃を受け憂慮していると声明で伝え、当局に調査を求めました。

「第二次大戦のホロコーストでナチスに虐殺された150万のユダヤ人の子供達に関する最も重要な追悼を誹謗する組織化された集団があると推測する。」と組織の長老クーパー氏は指摘します。

「アンネ・フランクは多くの日本人に読まれ尊敬されている。わずかな人間が偏見と憎しみを持ち、差し迫った危機に直面した時の励ましと希望と愛を記したアンネの歴史的な言葉を破壊しようとしている。」クーパー氏。

日記は、2009年に、国連教育科学文化機関の世界記憶遺産に登録されました。

アンネ・フランクの日記は、1952年に日本語に翻訳され、1953年にベストセラーになりました。

ハイファのイスラエル大学の日本の歴史・文化の専門家クーナー教授は、日記は日本で特に人気があり読まれているとBBCに語りました。

売られた日記の数についていえば、日本は米国に次ぐ国で、日本の読者にとって、日記は若者が生き延びた苦難を示すユダヤ人のアイデンティティを超越するものだと彼は言います。

「1950年代と1960年代に、日本の10代の子供達がアンネ・フランクの経験に関する感想を述べるコンテストが行われ、多くの10代が投稿した。」とクーナー教授。

「それは戦争の悲劇やどのように若者が戦争を体験したかについての本だ。故に、多くの日本人は事件を悲劇は続いると考えるだろう。」と彼はつけ加えました。

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当事国ドイツでもネオナチが台頭していると聞きます。社会が右翼化している日本に通じるものがあるようで恐怖を感じます。世界的ネオ・ファシズムの組織があるのでしょうか。調査の結果が気になります。