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インドのMadhya Pradeshの寺院で群衆が殺到して89人死亡

2013-10-13 | Weblog

   

(写真)「多くの人が川に飛び込んでいるのを見た。」と目撃者

インド中心部にあるヒンズー寺院の近くに人々が殺到しておよそ89人が死亡したと地方の職員が伝えました。

数千人の人々が宗教行事のためにMadhya Pradesh州の町Datiaからおよそ60キロの所にあるRatangarh寺院に集まりました。

殉教者が寺院の近くのSindh川にかかっている橋を渡ろうとしたときにパニックが起こりました。

犠牲者の大半が雑踏の中で死亡し、橋から飛び降りて溺死した人も大勢います。

生存者が、「橋の上に数千人がいた」と語っています。彼は叫び声を聞き、人々は橋を離れようと走り出したそうです。

「殺到する人々に押されて倒れる人達がいた。若者の何人かはパニックになって溢れる川の中に飛び込んだ。」と彼は言いました。

「私と友人は出口の近くにいた。他の数人は安全な場所を求めて走って行ったが、多くの人は逃げられなかった。」

狭い橋は長さがおよそ500メートルで、2007年の殺到事故を受けて建て直されたばかりでした。

Madhya Pradeshの保健相が89人の死者を確認しました。

「殺到の原因は司法に委ねる。地方からの情報によれば、橋が壊れそうだという噂で人々は混乱した。」と彼。

他の情報によれば、警官が警棒で群衆を取り締まろうとしたのでパニックが広がりました。

救助隊や職業ダイバーが今も川で死者を探しています。

事故は9時ごろ起きましたが、携帯電話が通じにくい遠く離れた地域に寺院があるので連絡が遅れました。

インドのヒンズー・フェスティバルは人が殺到して死者が出ることで知られるようになりました。

過去、多くの人が3件の同じような事件で死亡しました。

2011年は、Kerala州南部のフェスティバルで100人以上が死亡しました。

Jodhpur's Mehrangarh Fortでは、2008年に、220人以上がChamunda Deviヒンズー寺院の大混雑で死亡しました。

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インドのこのような事故は、毎年、見聞します。もっと早く補修なり整理なり基盤をしっかりすべきです。寺院側にも責任があると思うのですが。


日本の病院の火事で10人の患者と職員が死亡

2013-10-11 | Weblog

 (写真)1階で出火したと報じられています

日本の南部で病院が火事になり10人が死亡したと警察が伝えました。

警察によると、金曜日の早朝、福岡県の病院が出火して8人の患者と2人の職員が死亡しました。

報道によると、午前2時20分に4階建てのビルの1階で出火して、消火に2時間以上かかりました。

炎が広がった時、その整形外科病院には高齢の患者を含めて少なくとも17人が入院していたと報じられています。

「火事の原因はまだ分らない。」と警察。

目撃者が、「病院の1階の床は炎で真っ赤になり煙が充満していた。ベッドがあった場所が燃えているようだった。」と地方メディアに語りました。

記者会見で、消防署の職員が記者団に語りました:「命を救うために全力を尽くして消火したが、困難な状況だった。」

「我々が火事の知らせを受けたのは出火後かなり時間が経ってからだった。スタッフが出火初期に消火しようとした形跡はなかった。」

「炎の流入を防ぐための防火扉が開いたままだったので、患者は煙に巻かれてしまった。」と付け加えました。

「出火の原因の調査はこれからです。」

火事で他に少なくとも5人が怪我をし、数人は重傷と報じられています。

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福岡市の整形外科病院の火事のニュースがBBCのニュースになっているので驚きました。10人以上の死傷者で世界規模のニュースになったのでしょうか。

命を守るべき病院が命を落とす場所になってしまいました。古い建物は要注意ですね。我が家もかなり古くなってきました。ドキドキ


マララ・ユサフザイさんにEUのサハロフ人権賞

2013-10-10 | Weblog

タリバンに頭部を撃たれたパキスタンの学生で活動家のマララさんが、EUのサハロフ人権賞を受賞することになりました。

16才の活動家マララさんは女性の人権活動をしていた1年前に銃撃されました。

言論の自由のための活動に贈られるサハロフ賞は、物理学者で反体制派のアンドレイ・サハロフ氏を記念して毎年ヨーロッパ議会が授与します。

内部告発者のエドワード・スノーデン氏もこの賞の候補でした。

EUトップの人権賞は、65,000ドルと言われています。

マララさんは、タリバン政権下の少女の教育の場がほとんど無い状況で、彼女の生活をBBCのウルドゥー語版に匿名でブログを書き、その年の2009年に有名になりました。

彼女はパキスタンの山岳地域のスワット渓谷に住んでいました。彼女の名前は、2009年にパキスタン軍がタリバンをその地域から排除したあと、国際的に知られるようになりました。

タリバンのイスラム教徒の教義は女性の権利に厳しい制約を強いています。マララさんが友達とバスに乗っている時、過激派の1人が彼女を銃撃しました。

「今日、私達は、マララさんのような若い人々によりよい未来を期待して授与を決めました。世界に知ってほしいのです。」と欧州人民党のヨセフ・ドール氏が言いました。

マララさんは、今年の7月に、国連総会で、決して沈黙しないと演説しました。

彼女は、子供の人権を推進し続けているとても勇気がある人だと称えられました。彼女の新しい住まいは英国のバーミンガムにあります。

彼女は、南アのネルソン・マンデラ氏やミャンマーのアウン・サン・スー・チー氏など著名人のリストに入りました。賞は、11月に、ストラスバーグの儀式で授与されます。

今年の最終候補者リストには、エドワード・スノーデン氏と共に獄中にいる3人のベラルーシ人の反体制者がいました。

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やっぱり彼女が決まったのですね。彼女はノーベル平和賞の候補にもなっています。

タリバンは、彼女がイスラム教の教えに反していることを問題視していると言っています。祝福と同時に再びターゲットにならないことを祈るのみです。


緊縮財政が子供に悪影響を与えているとウオッチドッグがスペイン政府に警告

2013-10-09 | Weblog

 

(写真)今月、カロライナ・ゴンザレスさんと彼女の3才と4才の子供がマラガの住まいから追い出されたとロイター通信が報じています

 ヨーロッパの人権団体ウオッチドッグが、緊縮財政が子供に壊滅的な影響を与える可能性があるとスペインに警告しました。

2011年に子供の貧困率が30%.に達し、福祉・保険・教育費が削減されてホームレスになったり栄養失調になった子供達がいると報告しました。

障害者の貧困率も30%に達し、国家予算が削減されるにつれ疎外感が増していると団体は指摘しています。

しかし、スペイン政府は教育予算を増やしているとしています。

人権団体へのコメントで、政府は障害者の支援も増やしていると言いました。

かつて栄えていた経済部門が破滅した2008年から2009年の国際的経済危機に見舞われて以来スペインは極端な緊縮策を執ってきました。

今年の第二四半期の失業率は26.3%で、第一四半期の27.2% より下がりました。

唯一のよいニュースは、国際通貨基金が、今週、スペインや他の南ヨーロッパの国が不況を脱出して来年は経済成長することを予期していると語ったことです。

ストラスブールに本部がありEUからロシアまで47の加盟国からなる欧州評議会は、6月に、人権委員をマドリードとセルビアに送りました。

委員は、政府高官だけでなく非政府組織にも会って、経済危機がスペインの子供や障害者に与える影響を評価しました。

「子供の貧困率の増加は、子供や国に長期に悪影響を及ぼす可能性がある。」と報告しました。

「子供達は、社会・健康・教育予算の削減の影響を過度に受けている。また、家族手当の削減が子供を貧困と栄養の問題を引き起こしている。」

彼は、子供達への影響が憂慮される問題として家を追われることを取り上げました。

「スペインは、不動産バブルに突入後、住宅ローンの未払い者の追い立てという前代未聞の状況に陥っている。」と彼。

「追い立てられた人達は、自らを社会的疎外感に追い込み、子供の親権が剥奪されることを怖れて社会的支援を求めることをあきらめる傾向がある。」

政府がスペインの380万人の障害者の権利を改善している努力を認める一方で、予算削減は彼らの生活環境に危機的な影響を与えていると委員は語ります。

「いくつかの学校では、障害児童が特別クラスに編入されている。一般のクラスにいる子供達もいるが他の子供達と同じ立場で教育を受けられるような個人的支援は与えられていない。」

彼は、警察の残虐行為や法執行機関が実施している警官の法的免責に関する問題を対処するようにスペインに促しました。

「効果的で独立した苦情処理のメカニズムが問題に対処する最も効果的な方法だろう。」と彼。

これに対して、スペイン政府は、教育予算はここ数年急速に増えていると言いました。

子供達が追い立てられて精神的に衝撃を受けているとして非難されていることに答えて、政府は今年になって負債家庭を保護する特別な法案を通過させた点を強調しました。

この法律の下で、ある条件で2年は追い立てられないようになる、例えば大家族や3才以下の子供がいる家族や重大な障害がある家族などです。

教育制度を弁護して、2010-2011学年度は障害児の78%が本校で残りは特別学校で教育を受けたと政府は説明しました。

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2020年のオリンピックの開催地に立候補していたスペイン事情がよく分ります。こんな苦境にあっては、ロゲさんはマドリードを避けたかったでしょう。日本は運がいいですね。


ブラジルのリオとサンパウロの教師のデモが暴徒化

2013-10-08 | Weblog

 

(写真)デモはまもなく覆面をした男達のグループに乗っ取られました

ブラジルのリオデジャネイロとサンパウロで教師の賃上げ要求デモに参加していた人達が警官と衝突しました。

リオ中心部では、10,000人以上の人々が平和的にデモを行っていました。

しかし、暗くなって何人かのデモ参加者が警察や公共の建物に焼夷弾を投げつけ、機動隊が催涙ガスで応じました。

サンパウロの同じようなデモも、多くの銀行が帽子を被ったデモ参加者に略奪された後、暴徒化して警察と衝突しました。

ブラジルの治安は、2014年のワールドカップと2016年のオリンピックの開催地として危機的な状態にあります。

今回のデモは数時間行われましたが、最初は平和的に行われていました。

しかし、夜になると、少なくとも20人の〝ブラック・ブロック″のアナーキストが市役所の門を破壊し、他の人々は銀行に押し入りATMを壊そうとしました。いくつかの銀行は放火されました。

デモ隊は、賑わっていたリオ・ブランコ大通りのバスにも火を付けました。

当局は暴動を静めるために催涙ガスを使いました。

「警察が無ければ、暴動もない。警察があるから、暴動もある。」と首からガスマスクを垂らした23才のアナーキストが言いました。

教師達は2か月の賃上げを要求していました。暴動が起こる前に、およそ50,000人がデモに参加したと推測されましたが、警察は僅か10,000人だったと発表しています。

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教師のデモが、参加していた過激的存在である「ブラック・ブロック」に乗っ取られて激しく警察と衝突する。ブラジルでは、来年・再来年とグローバル・スポーツイベントが行われる予定です。それなのに、まだ施設の建設が遅れている上に過激なストなどもあるとは…どうなるのでしょうか。