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ルワンダがアメリカのM23児童兵士に対する制裁を非難

2013-10-04 | Weblog

 (写真)M23戦闘員は、昨年5月、800,000人を家から引っ張り出して反乱軍を組織化しました。

ルワンダは、コンゴ民主共和国の反乱軍による児童兵士の使用に関係していないと主張して米国の制裁を非難しました。

米国は、未成年を募集していると思われるM23反乱軍を支持したとしてルワンダへの軍事支援を中止しました。 

ルワンダ軍の報道官は、その決定は証拠に基づいていないと言いました。

ルワンダは、コンゴ民主共和国で反乱軍が多くの児童の出兵を強制したM23を国が支援しているとする根強い報告書を否定しています。

「ルワンダが、国内でしかも関わってもいない事柄に責任があるとは驚きだ。」と軍の報道官。

米国は、1994年の大量虐殺の終結後にカガメ大統領のルワンダ愛国戦線(RPF)が権力を握った時以来ルワンダと密接な軍事関係を築いてきました。

「ルワンダ防衛軍の長期のパートナーとして、我が軍が児童を戦闘に使うことを認めていない十分な証拠を米国は持っている。」

国連は、ツチ族が率いるM23を支持しているとしてルワンダを非難しました。

ルワンダは、フツ族の領土攻撃を阻止するためとして、コンゴ民主共和国を2回侵攻しました。

ツチ族のカガメ大統領は、およそ800,000人のツチ族と穏健なフツ族の大量虐殺を終わらせた時RPFを導いていました。

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ここでもきな臭い紛争の臭いがします。1994年までのフツ族とツチ族の紛争や大量虐殺は悲惨なものでした。米国の支援を得ていたカガメ大統領は実際にコンゴ反乱軍の児童徴用を支援しているのでしょうか。何となく落ち着かないニュースです。


多くの移住民が乗ったボートがランペドーサ島近くで沈んで死亡

2013-10-03 | Weblog

   

(写真左)ボート上の人々           (写真右)並べられている遺体

移民を乗せたボートがイタリア南部の沖合で沈み、少なくとも92人が死亡したと報じられています。

救助活動が続けられていますが、政府高官は死傷者数が増えるだろうと警告しています。

ボートが出火したので人々はそれを避けて片側に寄ったために舟が傾いて多くの人が海に落とされたと報じられています。 およそ500人が乗船していたと思われます。多くの人がまだ海の中にいます。

今週初めには13人の移者がシシリー島の海岸に到着しようとして溺死しました。

今のところ、140人以上が救助されています。

死者の中には少なくとも子供一人と妊婦1人がいると地方メディアが伝えています。

毎年地中海が穏やかなこの時期、アフリカや中東の移民を運ぶ舟がほゞ毎日イタリア南部の海岸に到着すると記者は伝えます。

しかし、しばしば、舟には過剰な移住民が乗り込むので前に進むのが困難です。長年にわたり、舟が沈んで多くの人が命を落としていると記者がつけ加えました。

2012人はヨーロッパに渡ろうとしてほぼ500人が海で死亡したり行方不明になったりしたと国連が伝えました。

↓参考記事

地中海を渡る移民

*2013年前半でおよそ7,800人の移住民や亡命者がイタリアに到着しました。

*同時期におよそ600人がマルタ島に到着しました。

*およそ6,700人がリビアや北アフリカを離れました。

*ほとんどがサハラ以南のアフリカ、特にソマリアやエリトリアの人々です。他はエジプトやシリアの人々です。

*今年前半で40人が死亡しました。

*2012年度はほとんど500人が死亡あるいは行方不明と報告されています。

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悲しい現実です。未来に夢を託して国を離れ、達成前に死亡する。たとえ着陸してもその先にも困難が…。 多くは、貧困や紛争地域から逃れようとする人々です。それを悪用する人身売買者達がいます。 苛酷な現実です。


「速報」 イタリア危機:ベルルスコーニ氏が信任投票へ転換

2013-10-02 | Weblog

ベルルスコーニ前首相がイタリア政府の不信任投票を止めて政府を支持するとしています。

彼の中道右派自由国民党の5人の議員に信任投票を決めた議会を離脱するように求めたのはベルルスコーニ氏でした。

しかし、彼の党員の数人は政府を支持することが明確になりました。

レッタ首相は、投票の前に、もし不信任になればイタリアは危機に陥るだろうと話していました。

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最近連立離脱をしたばかりの毎度お騒がせのベルルスコーニさんは、政府を信任することに決めたようです。何を考えたのでしょうか。速報なので詳細は分りませんが、レッタ政権は一応胸を撫で下ろしていることでしょう。こんな不安定な党との連立で何とかやってきたイタリア政府は大丈夫なのでしょうか。そもそもイタリアは大丈夫なのでしょうか。


エドワード・スノーデンさんがEUのサハロフ賞の最終選考に

2013-10-01 | Weblog

 

(写真)ノミネーションに感謝するスノーデンさん

アメリカの前情報局職員で訴追中のスノーデンさんが、ヨーロッパの最高人権賞のサハロフ賞の3人の最終候補に選ばれました。

スノーデンさんは、米監視体制の詳細を漏洩した理由でヨーロッパ議会の緑の党にノミネートされました。

少女に教育を授けることを求めて頭部を銃撃された10代のパキスタン人のマララ・ユサフザイさんもノミネートされています。

今までにヨーロッパ議会に授与された人の中にはネルソン・マンデラ氏やアウン・サン・スー・チーさんがいます。

スノーデンさんのノミネートは、彼が米監視活動を暴露したことで人権やヨーロッパの市民に大きな利益をもたらしたことによると緑の党。

議会で読み上げられたスノーデンさんの声明の中で、彼は大量監視への挑戦を認めてくれたことに対してヨーロッパの政治家に感謝していると語っています。

「個人よりも国民全体を監視することが、この時代の人権への最大の脅威だ。」と彼は語りました。

思想の自由を称えるサハロフ賞は、ソビエトの科学者で反対体制派のアンドレイ・サカロフ氏を記念して毎年表彰されます。

今年の受賞者は10月10日に発表されます。

3番目の受賞指名者は、論争になったルカシェンコ大統領の再選に抵抗して2010年に拘留されたベラルーシの反体制派のグループです。

その中にはAles Bialiatsk氏i, Eduard Lobau氏や前大統領候補のMykola Statkevich氏がいます。

Bialiatski氏は、ヨーロッパのバクラフ・ハヴェル・人権委員会賞を最初に受けた人でもあり81,000米ドルを受け取りました。

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今年の人権団体による受賞指名者の中にスノーデン氏が早くも入るとは驚きです。米政府は苦々しい思いをしていることでしょうね。