
(写真)日本軍の統治時代に南京で300,000人もの人が殺されたと中国は発表しています
NHKの新会長の戦時の慰安婦に関する発言が問題になっている折に、日本の公共放送のNHKの経営委員の1人が南京虐殺は無かったと発言しました。
ヒャクタ・ナオキ氏は、東京都知事選の右翼系の候補者の応援演説中にこう発言しました。
有名な作家であるヒャクタ氏は、NHKの12人の経営委員の1人です。
彼は、昨年末、安倍晋三首相に任命されました。
「1938年に、蒋介石が南京大虐殺に対する日本の責任を発表しましたが、世界の国々はそれを無視しました。何故でしょうか? それが起こらなかったからです。」と語ったヒャクタ氏の言葉を朝日新聞が引用しました。
「残虐行為は戦時にある全ての国が行っています。だから子供達にそのような事を教える必要はありません。」と彼は2月3日に東京の街頭演説で語りました。
そのことで意見を求められた菅官房長官はコメントを差し控えました。
「報道は知っていますが、個人的な意見を伝えることは放送法に違反するものではないと思います。」
放送法は、経営委員が政党の幹部になることはを禁じていますが、正規党員になることや政治献金は禁じていません。その他に、政治的活動は規制されていません。
新会長のモミイ・カツト氏が日本軍の第二次大戦での慰安婦の活用は戦時におけるどの国でも行われたことだと語った数日後にこのヒャクタ氏の発言となりました。
「そのような女性は、フランスやドイツなど戦時のどの国にもいました。」と彼は国際的な怒りを不思議だと述べました。
しかし、その後、彼は、「いろいろな規則を理解していない中での思慮の足りない発言でした。そのような中で語ったことは非常に不適切だったと思います。」と謝罪しました。
中国は、日本軍が侵入した後の1937-38年の冬300,000人もの市民や兵士が南京で死亡したとしています。日本の歴史家の何人かはこの数字を問題視しています。
***************
放送法が禁じていないからといって、公共放送NHKの経営委員の1人がこんな一方的な自説を公の場で述べることは不愉快です。 経営の場でも自説を主張したくなるに違いないと思います。新会長といえヒャクタ氏といえ、安倍首相の息がかかっている存在であることが気になります。NHKの報道が狭まれるのではないかということと、2人の意見に同調する国民が多いということも非常に気になります。