オリジナルインテリア「Rose Party~Since 2003~」マキとスタッフのブログ♪RueRueと薔薇♪

20周年!オリジナルインテリアと大人可愛いファッション、高橋真琴の生活用品を少女のココロを忘れない女性たちへ。

ビッグイシュー☆彡

2008-03-10 | 想い
みなさまこんにちは。いつもありがとうございます(*^_^*)

今日の新作、おもちゃ箱はやっぱりものすごい人気ですね・・・
10点ずつだったのであっというまに完売してしまいました・・・

ストッカーってほんと、便利ですもんね。
しかも見た目もあんなにかわいい♪
いつもお客様に「オリジナルのデザインは誰がしているの?」と訊かれるのですが、
全部わたしがデザインしています(*^_^*)



みなさま、「ビッグイシュー」という冊子をご存知ですか(*^_^*)
この冊子は、ホームレスの方々が街中に立ち、一冊300円で販売しています。
300円のうち、160円が販売員の収入となります。

イギリスが発祥の地ですが、2003年、初めて大阪で日本語版第一号が販売されました。

わたしは3年ほど前にテレビでビッグイシューのことを知り、
それからは見かけるたびに買うことにしています。
仕入れに行く本町でも販売しているので買いますが、わたしがよく行くモノレール千里中央駅前でも、
週末にはいつも同じ販売員さんが立っています。

わたしは以前、ホームレスってのは、ナマケモノがなるもんだ、と決め付けていました。
ちゃんと働けばいいのに、と思っていました。
よく知りもせず、そんなことを思っていたのです。
わたしは一度、このことをダーに言ったことがあるのですが、あの人はやはり、わたしとは全く逆の考え方でした。

「ぼくはマキの考え方とは違うよ。ぼくだってホームレスになる可能性はある。もちろんマキにだって。
自分だけは大丈夫、なんて、どうしてそんなことが言えるの? 危機感を持って生きなきゃいけないよ」

そのときわたしは、ダーに食ってかかった記憶があるのですが、
今となっては、自分はなんて傲慢だったのだろう・・・と反省しています。

危機感を持って生きる。というのは、ダーの口癖でしたが、
それは、いつも怯えて生きろ、という意味ではありません。
いつ何が起こってもおかしくない人生(わたしも、わたしのダーがまさか病気になるとは夢にも思いませんでした)だと思っていれば、
それなりの覚悟はつくし、その場になってアタフタしなくてすむ、という意味もありますし、
すべてのことを他人事として捉えるのではなく、自分にも起こりえることだ、と認識していれば、
世の中はもっとやさしくなるだろう、という意味も含まれていると思います。

アメリカでの同時多発テロのとき、日本人の多くは、他人事だと見なしていたように思いますが(日本人の平和ボケが話題にもなっています)、
もし、自分の国でも同じようなことが起きて、自分の愛する人たちが犠牲になったかもしれない、と思えたなら、
もっときちんとした反応ができたはずです。

あの怖ろしい光景を見て「コワイ~~!」などと笑って、テレビのインタビューに応えている日本人を見ると、
情けなくて涙が出てくる、とダーは言っていました。

わたしは本当に・・・「決してありえない」と思われるようなことが起こるのが人生だと実感しています。
自分だけは大丈夫、なんてとんでもない間違いです。

しかし、それがたとえどんなことであったとしても、どんなに怖ろしいことであったとしても、
ただ悲観的に捉えるのではなく、偉大な力(神ともいう)からの「試練」であることを忘れてはならないな、と思っています。
すべての出来事には、必ず意味があると思うんです。
そう、悲惨であればあるほど、悲しいことであればあるほど、その意味は深いものであると思うんです。

悲しい目に遭って、泣いて泣いて泣きつかれたあと、そこから大切なことを学んでやろう、と立ち上がる人がいます。
大変な目に遭いながらも、図太く生きている人というのがいます。
転んでもタダでは起きない人、というのがいます。
そういう人こそ、本当に大切なことを知っている人なんだ、ということを最近知りました。
「困難から学ぶ」ことのできる、勇気のある人だったんだ・・・と知りました。
できればそんなふうになりたい・・・と秘かに思っています。
なかなかムツカシイのですが。

いずれにしろ、起こることすべてが、試練であるからには、必ず乗り越えることができるはずなんです。

そして乗り越えることができたなら、必ず、大きな価値のある「ごほうび」をもらえるはずなんです。
わたしはその「ごほうび」は、お金とか物とかではなく、「人しての本物の強さ」だと信じています。
弱々しく、情けない自分を少しでも強くする方法があるとすれば、それは
大きな試練しかない、と思うに至りました。
逆に言うと、試練がなければ成長もない・・・
わたしは、ダーは自分の命を懸けて、わたしを成長させようとしてくれたのだ・・・、と
信じています。
一番愛しているわたしにこそ、この大きな試練を与えよう、と決心したのだ、と思っているのです。

毎日毎日、わたしが少しずつ乗り越えていく姿を、偉大な力とともに、愛するダーが見つめてくれている・・・のを感じています。
だからこそ、さみしい夜も、言葉にならない悲しみも、なんとか受け入れることができているのだ、と思っています(*^_^*)

みなさまの中にも、いま、大きな試練、小さな試練を前にしていらっしゃる方が少なくないかもしれません。
わたしはいつでも、そんなみなさまのことを、同志として、心から応援したいと思っています(*^_^*)
いっしょにがんばりましょうね(*^_^*)

話を戻しますが、確かに一部には、働くことがイヤでホームレスになっている方もいるかもしれません。
でも大多数の方々は、様々な事情があって、働きたいのに働けないのです。

わたしがビッグイシューを見かけるたびに買うようになったのは、ビッグイシューが、
「ホームレスの人の救済ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業」だと断言していることと、販売員さんたちの真摯な姿に共感を覚えたからです。

暑い日も寒い日も街頭に立ち、一生懸命冊子を売っている方々は、
ナマケモノではなく、働き者です。
ビッグイシューを販売する、という仕事で生計をたてているのです。
自立したい、と願い、それを実行されているわけです。
仕事もせず、親のすねをかじり、頭も心も空っぽなナマケモノとはわけが違います。

一生懸命働いている人には、年齢性別を問わず、心から惹かれます。

他人に、「少しでも力になってあげたい」と思わせるためには、その人がとにかく一生懸命生きていなければならない、と思います。

ビッグイシュー片手に、延々と立ち続けている販売員さんは、一生懸命です。
ホームレスであるとか、大きな家に住んでいるとか、そんなことはぜんぜん関係ない。
一生懸命働いているその姿に好感が持てるのです。
だからこそ、少しでも力になりたい、と思い、ビッグイシューを買うのです。
当然ですが、決して上から見ているのではありません。
人が人を見下げたり、見上げたりする必要はまったくないと思っていますから。

「一冊ください」わたしが言うと、
「はい、ありがとうございます」と、丁寧な手つきで冊子を渡してくれます。
帰り際にも、笑顔で「ありがとうございました」と言ってくれます。
毎回、大変気持ちのよい応対ですし、身なりもきちんとしていらっしゃいます。
販売員として恥ずかしくない格好をしなければならない、というプロ意識の現われだと思います。

販売員さんたちは、ビッグイシューを販売して得たお金で、簡易の宿に入って生活ができるようになったり、
食事に困らなくなったりしているそうです。
人間としての尊厳はもちろん、ホームレスを減らすことで、街の秩序と安全をも得られるのではないでしょうか。

また、ビッグイシューは驚くほどに中身が濃く、ためになる話がたくさん掲載されています。
たかが300円の冊子、と、あなどるなかれ。
しかも、毎号、世界のトップスターのインタビューが掲載されています。
写真の2/15号は(二週間に一度の発売)、二コール・キッドマンでした。
過去にも、マドンナ、ジョディ・フォスター、ジョニー・ディップ、
トム・ハンクス、ユア・サーマン、ポール・マッカートニー、マライア・キャリーなどなど・・・
そうそうたるメンバーです。
日本人では、オノ・ヨーコ、UA、矢井田瞳が特集を組まれました。

最新号はセリーヌ・ディオンの特集です。販売員さんは、バッグナンバーも販売されているので、ご興味のある方はぜひ♪
みなさまのお近くの販売場所は、下記に訊ねれば教えてくれると思います。

ビッグイシュー・日本事業部のHPはこちら↓
http://www.bigissue.jp/index.html