サンヨー食品『阿吽 つゆ無し担担麺』
辛さ満足レベル:☆☆+(麻味は強い)
旨さ満足レベル:☆☆☆+
汁なし担担麺(お店では"つゆなし担担麺")の名店『阿吽』のカップ麺がリニューアルされて出てました。
もう実店舗にはだいぶ行ってませんが、『阿吽』は、汁なし担担麺がブームになる前から文京区の湯島で営業している汁なし担担麺専門店です。
今や汁なし担担麺は大ブームと言っていいほど広まっていますが、僕が初めて汁なし担担麺を食べた頃(2000年ごろ?)は、都内で汁なし担担麺を出すお店は限られていました。 有名四川料理店などでちらほら食べられたくらいです。(趙楊、四川飯店、源烹輪、龍の子、随息居など)
阿吽は2007年開業ですが、都内では"汁なし担担麺専門店"としては元祖的存在かもしれません。今や支店も出しているようですね。
元々担担麺は本場四川では汁なしだったものを、四川料理の父"陳健民"さんが日本人向けにスープありのごま風味で提供したものが日本で一般化しました。
その後、日本でブーム(2010年ごろから?)になって、今や広島式、東京式、四川式となんとなく分かれた感じがします。
それぞれの特徴としては、
広島式→細麺で青ネギたっぷり、醤油ベースで芝麻醤控えめ、半熟卵が載せられる
東京式→中太麺で芝麻醤がかなり効いている、カイワレや干しエビが入る(日本式汁あり担担麺をアレンジした感じ?)
四川式→無かん水の太めの卵麺に芽菜や冬菜、黒酢を多めに使い、松の実などのナッツが載る。
みたいな感じでしょうかね?
これはあくまでも僕がなんとなく分類したものです。
いずれも炸醤(肉味噌)を入れるのが特徴ではありますが、入れないものもあるようです。
本場の四川式のレシピにも明確なものがあるわけではなく、色々なレシピが存在します。練り胡麻を入れることもありますし、砂糖を入れたりすることもあるようです。
阿吽のカップ麺は、昔(2011年)、今はなき十勝製麺から出ていたことがあります。
今回のはリニューアルされての再販になるようですが、今回の大きな特徴は辛さが調節できるようになっていることですかね。
お店でも麻辣の調節ができるのですが、さすがに「お店の辛さレベルとは異なります。」と書かれています。 お店では麻辣はかなり強めでオーダーできたはず。
麺の他に、調味タレ、かやく、レトルト調理品、特製スパイスと、4袋もついています。
レトルト具はズシリと重く、結構ボリュームがあります。
細めのノンフライ麺ですが、湯戻し時間は5分と長めになっています。
かやくは青梗菜でした。
具の内容的には実店舗とは全然違います。
実店舗は水菜やカイワレが載っていますが、青梗菜は入ってないはず。
僕は青梗菜の方が好きですが!
麺は湯戻ししたら少し太くなりました。
タレがいい匂い!
そしてレトルト調理品を開けます。
レトルト調理品は結構ボリュームがあるので、蓋の上で温めずに、鍋のお湯で温めました。
これはすごい挽肉の量だ!!!
でも、よくみるとこれは挽肉ではないかもしれない。 大豆タンパクっぽい。
しかし、原材料には『豚肉そぼろ調理品』と書いてありました。
原材料
原材料は基本的には去年出していたものと配合量は違えどあまり変えていない感じです。
スパイスをかけます
花椒と唐辛子でしょうかね。
なかなか見栄えのする量が入っていました。 もちろん全量投入です。
しっかりと混ぜてからいただきます。
濃厚な味付けです。
辛さは、麻辣レベルでいうと圧倒的に麻味(痺れ)が強いです。
全量投入で、絶妙な麻味が楽しめます。
辣味は弱いですが、麻味が強めなので、辛さ体感的には程よい感じになっています。
味付けはちょっと濃すぎる気がしました。 おそらく麺の量に対してタレの量が多い感じ? この味付けのままで麺の量は1.5倍(下手すれば2倍)でもいけるんじゃないか?というくらいに感じました。
酢や発酵調味料も使われていますが、 酢味は隠し味程度になっているので、酸味はほぼないです。
阿吽の担担麺の特徴の一つである干し海老が入ってないのもちょっと残念でした。
まあ、美味しいには美味しいですが、お店のものとはかけ離れすぎているようで・・・。
お店のはもっとしっかりと芝麻醤が主張していたはず。
カップ麺に関しては、昨日食べた"くにまつ "の方が美味しかったかなぁ。
ここも東京では元祖的な店です。↓