今朝、webラジオで海外のclassicalFmをBGM代わりに流していたら、カッチーニのアヴェ・マリアが。
演奏はギターでした。
この曲、師走だけにかぎらないけど!、よく流れているのでご容赦を。
ベラルーシ出身のカウンターテノールのスラバが、1995年に様々な作曲家のアヴェ・マリアを集めたアルバム『アヴェ・マリア』が世界的な大ヒットでした。
デビュー・アルバムの中の1曲であるカッチーニのアヴェ・マリアが世界に知れ渡るきっかけになったのは彼のこのCDアルバムだと言えます。
世界の人たちを、あの透明感のある性別を超越した美声で魅了したんです。
まずこれを聴いてみてください。
最初から最後まで「アヴェ・マリア」のフレーズだけなのに、この曲を初めて聴いたとき、涙が出るほど美しく切なく心に響き感動したものです。
シューベルトやルノーと肩を並べる三大アヴェ・マリアなどとも言われたり。
この曲を世界中のアーチストがカバーしてます。
歌だけではなく、ほとんどの楽器の演奏をYouTubeで聴くことが可能です。
ところで、この曲の作曲者のことで物議を醸したことが。
カッチーニはバロック初期の作曲家だが、ルネッサンス末期・バロック初期の時代の作曲技法ではないと専門家からは疑問視しされていた。
今日では真の作曲者が旧ソ連の作曲家ウラディーミル・ヴァヴィロフと確定しています。
それでも、今でもカッチーニのアヴェ・マリアと曲名紹介することが多いですね。
ヴァヴィロフはギターやリュート奏者としても活躍した人だと言います。
彼は自身の作品を神秘化するため、昔の古典作曲家の名前を借りて発表する事がよくあったらしい。
カッチーニのアヴェ・マリアについては、ヴァヴィロフは「作曲者不詳」のアヴェ・マリアとして発表していたが、彼の死後に演奏家らがカッチーニの名前でレコーディングを行ったため(経緯は不明だが)、近年までカッチーニ作として広まってしまったそうです。
作曲者が誰であれ、この曲が持つ魅力には変わりはありませんね。
本田美奈子も歌っていましが、これを聴くと切なくなります 享年38才でした