寒は二十四節気の小寒と大寒の最後の日まで30日間のことですが、本来なら立春前の寒さが一番厳しい時なはず。
ところが昨日は暖かでした。
”寒九の雨”と言う季語があります。
寒に入ってから九日目にあたるから昨日でした。
昔は、寒九に雨が降ると春が近いとか、その年は豊作になる兆しだと喜ばれたそうです。
昨夜から降り始めた寒九の雨は、時間とともに気温を下げて、冬本来の寒さに押し戻しています。
寒波は何度か来たが、冬将軍と呼ばれるシベリア寒気団の襲来はない。
今年の関東はまだ真冬日がないですね。
しかし、今ロシアは数十年ぶりともいえる強烈な寒気に覆われ、北部で54年ぶりの-60度台を記録したそうだ。
この寒気の中心が、今後東へと移動して、中央アジアやモンゴル、中国などに広がってくるのか。
寒気団のこれからの行方が気になるところ。
寒の九日目に降った雨は薬になるとも信じられ、汲んで飲む風習もあったようです。
寒九の雨は冷たく寒いけど、とうの昔からありがたい雨だったわけです。