今日の記憶を一言半句

小澤征爾指揮の第九コンサートの思い出

まだまだ暑さは続いているが、年末の風物詩にもなった第九コンサートのチケット販売がすでに始まっています。

毎年の第九コンサートを恒例にしていたが、2020年はコロナでコンサートは軒並み中止、2021年は個人的に自粛しましたから、3年ぶりになる年末の第九コンサートと年明けのニューエアーコンサートのチケットを手に入れました。

 

コンサートホールで聴いたクラシック曲で、今まで一番回数が多いのは第九だと思うほど飽きることなく聴き続けています。

手に入れたチケットは、佐渡裕さんの指揮による新日本フィルハーモニーです。

佐渡さんの第九は、11年前の2011年に東京文化会館で東京フィルハーモニーの指揮で聴いて以来です。

曲の構成が、情熱的でダイナミックな彼の指揮ぶりを見ているだけで、自在に揺れ動くテンポや独特の間合いなどが楽しめたコンサートだったと覚えています。

 

第九をコンサートホールで最初に聴いたのは、日本フェルハーモニーを指揮した小沢征爾さんでした。

アメリカのトロント・シンフォニーの常任指揮者だった頃の、1965年12月22日でした。

当時は都内にクラシック専用ホールが東京文化会館しかなかった時代です。

ご存知の方もいるでしょう、1962年のN響事件があったことを。

あれから3年後に帰国しての指揮でした。

 

大ホールのコンサートは初めてでしたから、だいぶ緊張して会場に入ったことは記憶に残っています。

それ以外のことはあまり覚えていません。

 

数年前、コンサートプログラムや映画プログラム等の整理をしていたら、忘れていたその時のプログラムが出てきた。

世界の小沢といわれ始めていた30歳代初期の頃で、プログラムには今は亡き武満徹さんや浅利慶太さんの賛辞の記事が載っていて、懐かしいやら嬉しいやら、これはお宝ものと大切に保管しています。

 

 

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