「打ちのめされるような凄い本」=文春文庫=と云う書評をまとめた文庫本がある。著者は米原万里さんだ。
米原万里さんは第一級のロシア語通訳者として評価を受け、文筆活動でも種々の賞を受けられ、日本人初の有人宇宙飛行プロジェクトでも大きな成果をあげられた。
この本が出版されたのは2006の10月だが、米原さんは卵巣癌を摘出後のリンパ節への転移によって、本意ではない抗がん剤治療を受けざるを得なく成り、2006年5月25日に他界されている。
今回「打ちのめされるようなすごい本」を紹介するのは何故かというと、昨今の政界や財界あるいは政策解説者がテーマに挙げている「TPP」に関連する、見えない示唆を与えるような著作物を6~7前に取り上げて解説/書評をされている部分があるからです。
例えば、経済的効率のみを追求した結果陥ったアメリカ流の肉牛飼育法=山下惣一編著『安ければそれでいいのか?』=肺炎などの気管支系の病気を予防するために、生後14~18ヵ月の牛にワクチン注射と寄生虫駆除のため抗生物質の注射を打つ。その後、成長促進のためにホルモン剤を埋め込む。そして大半が遺伝子組み換えをした品種のトウモロコシなどの濃厚飼料を与える。ホルモン剤を与えると肥育期間が約2週間短縮され、餌代が1頭あたり20~30ドル節約出来る。薬代が掛かっても全生産コストに対しての餌代は30%前後を占めるから、2週間の期間短縮は大きい。抗生物質が残留している肉を食べ続けた場合、人間に害を与える事が明白な食べ物を「儲かる」の一点で平気で生産している無感覚、無責任な農場経営体質。そしてグローバル化した食物産業界は安い所から原料を調達し、労賃の安い所で加工して世界中に発送する。
そこで山下は「原料生産の点で日本は国際競争に勝って、生き残れる可能性は無い」と喝破し、上記の状態を「リスクのグローバル化」であるとする。
また、狂牛病などの原因と断定された骨肉粉を与え続ける飼育法は誤った方法であることを告発した野原由香利の著書『牛乳の未来』等を紹介している。
いま、話題になっているTPPはそのような危険な食物を、我が侭で帝国主義のアメリカの代表で話だけが巧くて失業対策などの実質が伴わなかったあせり気味の小浜氏が、選挙戦を有利に戦うために、太平洋を取り囲む国々をさも救うかの如く振舞い、ベトナムやイラクで見せた正義の味方ヅラの再演出であり、本当の狙いは日本の農業を決定的に叩く目論見であることに全部の日本人が早く気付いてもらいたい。
米原万里さんは第一級のロシア語通訳者として評価を受け、文筆活動でも種々の賞を受けられ、日本人初の有人宇宙飛行プロジェクトでも大きな成果をあげられた。
この本が出版されたのは2006の10月だが、米原さんは卵巣癌を摘出後のリンパ節への転移によって、本意ではない抗がん剤治療を受けざるを得なく成り、2006年5月25日に他界されている。
今回「打ちのめされるようなすごい本」を紹介するのは何故かというと、昨今の政界や財界あるいは政策解説者がテーマに挙げている「TPP」に関連する、見えない示唆を与えるような著作物を6~7前に取り上げて解説/書評をされている部分があるからです。
例えば、経済的効率のみを追求した結果陥ったアメリカ流の肉牛飼育法=山下惣一編著『安ければそれでいいのか?』=肺炎などの気管支系の病気を予防するために、生後14~18ヵ月の牛にワクチン注射と寄生虫駆除のため抗生物質の注射を打つ。その後、成長促進のためにホルモン剤を埋め込む。そして大半が遺伝子組み換えをした品種のトウモロコシなどの濃厚飼料を与える。ホルモン剤を与えると肥育期間が約2週間短縮され、餌代が1頭あたり20~30ドル節約出来る。薬代が掛かっても全生産コストに対しての餌代は30%前後を占めるから、2週間の期間短縮は大きい。抗生物質が残留している肉を食べ続けた場合、人間に害を与える事が明白な食べ物を「儲かる」の一点で平気で生産している無感覚、無責任な農場経営体質。そしてグローバル化した食物産業界は安い所から原料を調達し、労賃の安い所で加工して世界中に発送する。
そこで山下は「原料生産の点で日本は国際競争に勝って、生き残れる可能性は無い」と喝破し、上記の状態を「リスクのグローバル化」であるとする。
また、狂牛病などの原因と断定された骨肉粉を与え続ける飼育法は誤った方法であることを告発した野原由香利の著書『牛乳の未来』等を紹介している。
いま、話題になっているTPPはそのような危険な食物を、我が侭で帝国主義のアメリカの代表で話だけが巧くて失業対策などの実質が伴わなかったあせり気味の小浜氏が、選挙戦を有利に戦うために、太平洋を取り囲む国々をさも救うかの如く振舞い、ベトナムやイラクで見せた正義の味方ヅラの再演出であり、本当の狙いは日本の農業を決定的に叩く目論見であることに全部の日本人が早く気付いてもらいたい。
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