Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてからできなかったことをやってきた。もうオペラなどは程々で。人生のリストに書いたことがまだ残ってるから。

バッハコレギウムジャパンの素晴らしいベートーヴェンナイト

2020-11-28 21:58:00 | バッハコレギウムジャパン
今日はバッハコレギウムジャパンの定演でオペラシティ。
ベートーヴェン生誕250周年を記念して運命とハ長調ミサ。

ミサソレムニスはいろんな合唱団が取り上げていて、いつかは歌ってみたいとずっと思っていて。
一方このハ長調はほとんど演奏されることがないので、さていったどんな、っていう意味で楽しみでしたが。

で、キリエが始まったとたんに、ああこれはと一瞬で心奪われてしまった。

運命の前年にハイドンを意識して書かれたこのハ長調。死者を悼むとううより、故人の生前の功績を讃えるかのような明るくポジティブなミサ曲。
数多の美しい旋律は是非とも歌ってみたい素晴らしい作品だ。

運命をやるから今日は大編成のオケで、合唱団も34名に4人のソリストという大所帯でぼくには初めて。
常のごとく一死乱れず、その上厚みのあるハーモニーはすごい。日本中の合唱団のお手本。
不動のソリスト加耒さん、櫻田さん。リナルドで大ブレークの中江さんは素晴らしく。
今日は重厚さも備えたオケ陣のすごいアンサンブル。

ウディペキによれば、初演はひどい演奏で酷評され、長く日の目を見なかったと。
今日のBCJのような演奏なら絶賛されたでしょうに(笑)

さて今日は長いカーテンコールの後にビッグサプライズが。
鈴木御大がマイク片手に、コロナ禍で演奏会が行える喜びにふれたあと。

ハイドンを意識したけれどやっぱりベートヴェンが書いたのはこういうアニュスディで。それを知っていただくためにハイドンのアニュスディをアンコール代わりに。

なんという鈴木マエストロ、BCJ。
今日という日を忘れることはないでしょう。

















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