Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてやっと自由を手にしてから、海外を旅行し、合唱を歌い、オペラやコンサートに通っています。

新国立オペラ・こうもり、は夢の街ウィーンそのもの

2020-11-29 23:03:00 | 新国立劇場オペラ
今日は新国立オペラ・こうもりでオペラパレス。

演出のハインツ・ツェドニクはウィーン出身の名テノール。フォルクスオーパーなどで演出を手がける正統派でウィーン気質を熟知。
舞台美術・衣裳もアールデコ調の華やかなもの。
などなどの記事を読んでいたので、本格的なウィーンのオペレッタが観れるのかと期待に胸膨らませて。

まあ、華やかで、エレガントで、心躍る夢のような音楽劇。ストーリーがホントに面白く。観どころ、聴きどころ満載の美しい音楽に、バレエ。
まさに夢の街ウィーンそのものかなと。

オペレッタの歌手というのは、なんといっても芝居が上手くないと務まらないんだ。大いに観せて、笑わせて、なんだけど、みんなキャラがたって強烈な印象が残り、そして何より品がある。

アイゼンシュタインSchumtzhard の芝居すごい。歌はうまいしカッコいいし。
ロザリンデのKessler  ホントに素敵。ハンガリーの歌と踊りの場面はすごい。
オルロフスキー公爵のAkhmetshina 。素敵なズボンのメゾ、好きだなあ。シビれました。
アデーレNazarova は千両役者。
フランク署長 Micinski は Schumtzhard との掛け合いで爆笑の渦。
ファルケ博士Mittelhammer もカッコよくストーリーをガイド。
みんな素晴らしい歌手で芸達者。

その中で村上さんのアルフレード、良かったぁ。堂々たるもの。
平井さんも大久保さんも外国人勢に見劣りせず、日本人歌手の力を見せてくれ。

シュトラウスのお馴染みのナンバーを心地よく聴かせてくれたクリストラーフランク率いる東フィル。
素敵な東京シティバレエ団のダンサーたち。新国立オペラ自慢の合唱団の面々。

みな兄弟姉妹となろうと舞踏会で人々が唱和する場面。
すべてシャンパンのせいだわと皆で歌い、すべてが水に流されるフィナーレ。
グッときました。
コロナ禍のいま、だからこそ。

オペラパレスで新国立オペラを観るのは至福の時間です。































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