今日は河野真有美プロデュースの「ガラ・コンサート&ファウストハイライト」で市谷の加賀町ホール。
河野鉄平さん、芹澤佳通さん、加地笑子さんという顔触れ。
前半、名詞代わりにアリアを一曲づつ披露した後、休憩を挟んでさっそくファウスト。
ファウスト芹澤さん、メフィストフェレス河野鉄平さんの契約場面からスタート。
芹澤さんは初で、ダイナミックテナーのそのパワーに先ず驚いたが、この清らかな住まい、では情感豊かに。
河野鉄平さんは、新国立・夏の夜の夢、安藤敬オペラ・トスカ、と続けて素晴らしいステージを観ていて、今日のお目当てした。
この後、金の仔牛の歌へ、と続きましたがなんと美しいバリトンでしょう。声量、表現、演技、何もかも素晴らしい。
マルガリータ加地笑子さんは宝石の歌から。歌はもとより表情、仕草を含め表現力が高く。
やがて終盤のワルギスの夜会、に進み。
3人でここを表現するのは難しいと思っていたが、情景が浮かんできたのはすごい。
そして感動のフィナーレへ。
3重唱は素晴らしく見事なエンディング。
75分にまとめた河野真有美さんの選曲、構成は見どころ聴きどころ満載で、よく考えられていた。
進行をコントロールしながらのオーケストレーションも見事。
終了後の挨拶で、演出は河野鉄平さんによるところが大だったと話された。
それをきかなくても、ドラマは河野鉄平さんがガイドしていた、もっと言えば創り上げていた。本当に素晴らしい。圧巻でした。
グノーのファウストは素晴らしいオペラですね。
それを教えてくれたこの公演に感謝します。