
今夜は新国立オペラ「ラ・ボエーム」初日でオペラパレス。
大野和士マエストロで粟國淳さんの演出。
よかった。素晴らしかった。泣けました。
粟國さんのこのプロダクションは2003年からだというが、2019年から新国立オペラに通いはじめた私は今回が初。古くさい感じは全く受けなかった。とりわけ第2幕カルチェランタンの賑わいなどはとてもモダンに思えた。
ロドルフォのスティーヴン・コステロが素晴らしかった。1幕の出会いも、3幕の別れも、聴き惚れた。グッときた。
ミミのアレッサンドラ・マリアネッリもみごとな歌いっぷり。ムゼッタのヴァレンティーナ・マストランジェロはワルツの場面が強烈。
この素晴らしい外国人勢に、マルチェッロを託された須藤慎吾さんが全く見劣りしなかった。このところ新国立の全演目出てる感のある須藤さんすごい。
大野マエストロの東フィルはドラマティックで切なく美しかった。
このオケの演奏と、何曲もの最高に美しいアリアを歌いきった歌手たちと、粟國さんの描いた哀しく切ない物語によって素晴らしいラ・ボエームとなった。












