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2022年度 卒業レポート 「群馬県から見る日本の地域モビリティ」

2023-02-04 21:01:00 | 卒業レポート
皆様、こんばんは🌙
こんなに寒いなら雪が降ってほしい、2年の井上です!

本日は私が取り組んだ卒業レポートについてご紹介します。

「群馬県から見る日本の地域モビリティ」

この内容にした理由は、私の生まれた群馬県になぜ空港がないのか、この2年間で学んだ自分中の航空業界の知識から考察しようと思ったからです。

“モビリティ”という言葉をご存知ですか?
モビリティ(Mobility)は本来「(体の)動きやすさ、機動性」や「(社会などの)流動性、移動性」を意味する英単語です。転じて、交通領域では「人やモノ、コトを空間的に移動させる能力、あるいは機構」を指すようになりました。
私のレポートでは、後者の意味と地域を掛け合わせた、「地域モビリティ」という言葉で考察します。

日本で空港がない県は、群馬県の他に9県存在しています。どの県も近隣の都道府県に大型の空港があるため、現在も空港がないと考えられます。

群馬県は高崎駅から鈍行電車で2時間32分、高速道路を利用しても、県庁から1時間47分かかります。日本の真ん中に位置しているのに、空港までのアクセスは他の県に比べて最も悪いです。

外国はどうなのでしょうか?今、世界でスマートモビリティ先進国として注目されているフランスでは、環境対策として、モビリティ基本法という法が定められていました。
これは、2050年のカーボンニュートラル(温暖化ガスの排出実質ゼロ)を目標とするものです。
これに加え、電車やバスを使い、2時間半以内で移動できる国際線はフライトを禁止するという法律が定められています。飛行機による二酸化炭素排出量を削減する取り組みです。これによりフランス国内線の約12パーセントが削減できます。

国がこの距離を電車などの手段で移動させるほど、環境への配慮を考えさせられる時代になったんだと驚きました。
群馬県に空港を!と思いましたが、これからはより一層環境と向き合わなくてはなりません。

また、地方空港では赤字経営が問題となっています。もし群馬県に空港を建設した場合、黒字を見込めるのでしょうか?
草津温泉や、伊香保温泉、四万温泉など温泉が有名な群馬県ですが、私は観光面ではなく貨物輸送において利点があると考えます。
群馬県にはSUBARUという会社の工場があります。SUBARUは現在国内生産の約77パーセントが海外向けとなっています。日本車の海外人気は今、もの凄い勢いです。
多くを船で輸送する自動車ですが、海のない群馬県は港までも遠いです。仮に観光で利益が見込めなくても貨物輸送で可能性があるのではないでしょうか?

実際に建設することを考えると、群馬県はとにかく平面がありません。そしてからっ風と呼ばれる冷たく乾いた北風が吹くため、飛行機にとっては厄介者が多いです。
そして絶妙な位置に羽田空港があるため、県民のほとんどが所有している車で意外と行けなくはない距離なのです、、、。





やはり群馬県に空港は現時点では必要ないです。ですが将来、観光需要の増加と、SUBARUが海外への進出を強化した時、貨物輸送でも需要が見込めればわずかながら可能性はあるかもしれません!!

そしてこれからの日本の地域モビリティは、日本が持つ技術と、私たちのような若い世代がより移動について深く考えることがカギだと感じます。
もっと地方について、環境について関心と理解を深め、行動へ移し、次世代へと発信‎していくことがこれからの地域モビリティを変えていくと思います!

私も、飛行機や自動車、鉄道をただの“移動手段”だと思わずに、それらがもたらす周りへの影響を考えて孝動していきたいです。

長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!🤍
諦めの悪い井上がお届けしました🍀🚘🛩
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