No.12 今日の一品「クロムツの煮付け」
昨年末、少しばかりの正月用食料を仕入れに年の瀬の那珂湊市場へ。
那珂湊市場までは自宅からおよそ20km。冬晴れの日、バイクでのんびり買い出しに。
左側をゆったりと流れる一級河川の那珂川に沿って河口に向かって対向車もほとんどなく安全運転、右側は広い田園風景と鹿島臨海鉄道の高架線。冬だというのにさわやかな風はヘルメットを外したくなるくらいです。
12月28日の魚市場は、正月用の買い出し客でごった返していました。
栃木、群馬のナンバーが目立ちます。北関東道路で宇都宮からは約1時間、前橋からでも東北道路を少し走っても2時間弱で、海のある町に着いてしまいます。
今日の一品、目についたのは笊に盛られた「クロムツ」
買い物客は、タコ、新巻鮭、マグロ刺身、数の子、かまぼこ、伊達巻など正月用に夢中で、私の立っている鮮魚がずらりと並べられている場所にはあまり人は居ません。実は、このようなところに“一品”が隠れているのです。
“クロムツ”全長およそ30㎝、目が深く澄んでいて新鮮さがわかります。笊に盛られること4尾。さぞかしいい値段だろうと思いつつ正札をみてビックリ650円!
まさか1尾の値段かと疑いつつ売り場のおじさんに確認、「何言ってんだっぺ、一皿だっぺよ」と、威勢のいい返事が返ってきました。
これはもう買うしかありません。こんなチャンスは今までにも記憶がありません。以前“ノドグロ”という高級魚の小さい奴を、笊に山盛り1,000円というのがありましたが、このような立派な姿かたちの高級魚がこの値段なんて初です。
家に帰り、さっそく腸を抜いて1尾づつラップにくるみ冷凍室へ。
そして、本日1月2日朝、おもむろに取り出しゆっくりと解凍です。
やりました! 味付けはやや濃いめに仕上げました。
最北の銘酒“国稀”との相性、なにもいうことはありません。
年初め、幸せな気分に浸ることができました!
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