あおぞら文化村便り =フォト俳句 エッセイ 野菜作りと今日の一品 縄文のこと=   

何でもありの文化村から発信します。野菜作りのこと、迷シェフの今日の一品、ネイチャから路地裏まで写真三昧、そしてフォト俳句

No.13「つくばりんりんロード」=40キロ走破と驚きの出会い=

2017-01-27 18:20:13 | 
No.13「つくばりんりんロード」

 寒真っ只中の1月26日、前日の天気予報を信じて、即実行に。
 水戸駅から水戸線で約40分、朝8時21分に岩瀬駅下車。ここが「つくばりんりんロード」の北側の出発点、さあ、土浦駅目指して頑張るぞー!
それにしても水戸線車内の寒かったこと、暖房、どうしちゃったのかな。周りをみると、脚に毛布を掛けている学生風男性、ふかふかのコートにふかふかのマフラーをぐるぐる巻きにした若い女性、分かる々その気持ち。と思いきや、別の席では素足をすらっと伸ばした女子高生!
 
 さて、まずは筑波山目指して快調にロードを走る。このロード、かつては土浦―岩瀬間の「筑波鉄道」 その廃線跡を使っているので車道とは完全に区分されています。ただし、一か所、つくば市上大島地区だけは整備が取り残されているようで、“ここで断線か”と思うような印象を受けました。少し国道に沿って走ると再び「りんりんロード」に入ることができました。ロードには約5キロメートル間隔で休憩所が設けられていてとても便利です。旧駅のホームがあったところで休憩するにはもってこいの場所です。清潔なトイレも設置されています。
 さらに気が付いたのは、40キロの道のりを通して「桜」の木が断続的ではありますが延々と続いていること。特に旧駅には歴史を語るかのように古木が日陰を作ってくれています。岩瀬駅からつくば休憩所間には、雨引観音、加波山など茨城百景、来月には恒例の雛祭りが開催される石で有名な真壁町など、茨城の歴史を感じさせるスポットがたくさんあります。

 出発して20キロ、つくば市沼田地区にある「つくば休憩所」ここでお昼。ぴったりの中間点です。手作り弁当に、ポットに入れてきた熱々のトラジャコーヒー、
“僕あー、幸せだな”と、感じた瞬間でした。
途中追い抜いた筑西市から来たというおじさんもやってきて、しばし、おじん談義。
ロードは住民の生活道路でもあるので、おばあちゃんも、学生も、ウオーキングの人も様々です。声を掛けたり掛けられたり、なんとローカルな、ほかほかと、気分も春の陽気です。
快晴ほぼ無風、このような天候の日は年間にもそうはないでしょう。「春近し」沿道の風景。
午後2時30分、ゴールの土浦が近づいてきました。

 そして、土浦駅東口のゴールまでもうすぐというところで、本日の最大の出来事に遭遇。

“打越さん?”

と、少し前に追い越した、少々くたばりかけたミニサイクルを器用に走らせて道路を横切って行ったおじさんに、信号待ちで声を掛けられました。

“私,Kです” 
“え、あ、K先生!”

 放射線の専門家、Kさんではないですか。
「こんなところで出会うかよ」お互いびっくりです。
少なくとも15年は会っていないでしょう。
75歳とのこと、近くに住んでいて、りんりんロードで霞ヶ浦付近まで週に2,3回は来るとか。明日からは、福島原発の放射線チェックにいくそうです。原子力規制委員会の仕事を手伝っているということで、上から原発を見るとか言っていました。自身の被ばく量も相当高いとのこと。(ところで”上から“って何だろう? ヘリからでも目視するのか、それとも建屋のてっぺんから下をみるのか?詳しく聞いておけばよかった) かつてのチェルノブイリ事故のときにも、確か、政府の依頼で現地調査をされていました。生涯をかけて取り組む姿勢に心から敬服です。K先生とは、東北大学、テニス、日本酒と共通点もあり楽しいこともたくさん共有していました。

 さて「りんりんロード」、次は4月、桜満開の時期にこのロードを走ります。その時は、背中の荷物を極力軽くして行こうと思います。
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No.12 今日の一品「クロムツ」

2017-01-03 10:25:32 | 今日の一品

No.12 今日の一品「クロムツの煮付け」
 昨年末、少しばかりの正月用食料を仕入れに年の瀬の那珂湊市場へ。
那珂湊市場までは自宅からおよそ20km。冬晴れの日、バイクでのんびり買い出しに。
左側をゆったりと流れる一級河川の那珂川に沿って河口に向かって対向車もほとんどなく安全運転、右側は広い田園風景と鹿島臨海鉄道の高架線。冬だというのにさわやかな風はヘルメットを外したくなるくらいです。
 12月28日の魚市場は、正月用の買い出し客でごった返していました。
栃木、群馬のナンバーが目立ちます。北関東道路で宇都宮からは約1時間、前橋からでも東北道路を少し走っても2時間弱で、海のある町に着いてしまいます。
 今日の一品、目についたのは笊に盛られた「クロムツ」
買い物客は、タコ、新巻鮭、マグロ刺身、数の子、かまぼこ、伊達巻など正月用に夢中で、私の立っている鮮魚がずらりと並べられている場所にはあまり人は居ません。実は、このようなところに“一品”が隠れているのです。
“クロムツ”全長およそ30㎝、目が深く澄んでいて新鮮さがわかります。笊に盛られること4尾。さぞかしいい値段だろうと思いつつ正札をみてビックリ650円!
まさか1尾の値段かと疑いつつ売り場のおじさんに確認、「何言ってんだっぺ、一皿だっぺよ」と、威勢のいい返事が返ってきました。
これはもう買うしかありません。こんなチャンスは今までにも記憶がありません。以前“ノドグロ”という高級魚の小さい奴を、笊に山盛り1,000円というのがありましたが、このような立派な姿かたちの高級魚がこの値段なんて初です。
 家に帰り、さっそく腸を抜いて1尾づつラップにくるみ冷凍室へ。
そして、本日1月2日朝、おもむろに取り出しゆっくりと解凍です。
やりました! 味付けはやや濃いめに仕上げました。
最北の銘酒“国稀”との相性、なにもいうことはありません。
年初め、幸せな気分に浸ることができました!
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